【相棒】月本幸子(つきもと・さちこ)についてのまとめ

テレビドラマ「相棒」のseason4でゲストとして登場した月本幸子は、season10から「花の里」の二代目女将として準レギュラーとなり、season17まで活躍します。この記事では月本幸子と杉下右京の出会いから卒業の理由まで、すべてをまとめます。

月本幸子とは

氏名

月本幸子(つきもと・さちこ)/演:鈴木杏樹

登場時期

・season4第19話で初登場(2006年3月)

・season6第11話、第12話でゲストとして再登場(2008年1月)

・season10第12話で花の里2代目女将に就任し、準レギュラーへ(2012年1月)

・season17第19話で卒業(2019年3月)

月本幸子が活躍するエピソード一覧

月本幸子の活躍が見られる「相棒」のエピソード一覧を以下にまとめました。

主な登場回あらすじ
S4-19
ツイてない女
愛人関係にあった暴力団幹部・向島茂(正城慎太郎)が、実は愛する夫を死に追いやった張本人であると知り、復讐を決行する幸子。しかし、空港に向かう途中で特命係に遭遇し、杉下右京と亀山薫の連携プレーで追い詰められていきます。
S6-11:ついている女/S6-12:狙われた女服役中の女子刑務所からの移送中に護送車が襲撃され、幸子は同じ受刑者である吉井春麗(MEGUMI)とともに逃亡犯として手配されます。二転三転する予想外の展開と幸子の強さが魅力的な2話完結のストーリーです。
S10-12
つきすぎている女
出所後、慎ましい生活を送る幸子に次々と幸運が訪れます。清掃のアルバイトで派遣された先の若い社長(田中壮太郎)に気に入られて専属の家政婦となり、ついに先日、その社長から結婚を前提とした交際を申し込まれる事態に。何かの陰謀ではないかと特命係に相談する幸子ですが、残念なことに杉下右京はスランプ中。幸子は前の家政婦が行方不明になっていることや、最近誰かに尾行されている気配がすることも伝えますが、杉下右京の反応は芳しくありません。呆れた幸子は自分の手で事件を解決することを決意します。
S14-7
キモノ綺譚
「いつかおまえがそうしたように、あたしもおまえを殺したい。幸子」。月本幸子が購入した着物の胴裏に書かれた不気味なメッセージに興味を持った杉下右京は、着物の元の持ち主である上條愛(西原亜希)や、彼女の愛の双子の姉・幸子を訪ねることに。そして、上條家のある悲しい真実にたどり着きます。
S16-10
サクラ
犯人のアジトから逃亡した高校生の椎名智弘(小原唯和)を特命係が保護します。彼を追っているのは内閣審議官の命を受けた内閣情報調査室であり、警視庁で匿うことが出来ず、やむなく幸子の自宅で匿うことに。この出会いが、後に幸子の人生を大きく変えていきます。
S16-16
さっちゃん
公園で出会った烏丸晃司(池田成志)と親しくなる幸子。しかし、二人で会った日の夜、烏丸は暴力事件を起こし、負傷して意識不明となります。烏丸が不幸になったのは自分が「ツイてない女」だからと責任を感じる幸子は、烏丸の身に何が起こったのかを探るため、大胆な行動にでます。
S17-18
S17-19
漂流少年
高校生の河野彬(浦上晟周)の思い詰めた様子を見た幸子は、彼が何かの事件に巻き込まれていることを悟ります。彬を心配するあまり、彬を捜索する杉下右京の協力依頼を退け、危険を承知で彬を追尾します。

おすすめは「城代金融」が関係する、S4-19、S6-11、S6-12、S10-12、S16-16です。

月本幸子ってどんな人?

月本幸子は「ついてない女」

自分のことを「ツイてない女」だという月本幸子。

彼女の不幸エピソードは中学時代から始まり、現在も更新されています。

月本幸子の不幸エピソード

おみくじ運・おみくじは大吉を引いたことがない
・大抵は「凶」、よくて「小吉」
中学時代・楽しみだった修学旅行の前日に盲腸で入院
高校時代・初デートで海に行ったら波にさらわれ死にかける
大学受験・受験当日、家が火事になる
新婚・新婚旅行から帰ってきたら空き巣に入られていた
結婚生活・夫が自殺し、未亡人となる
未亡人時代・借金を抱えた上、病気になる(向島いわく、当時の幸子は「幽霊みたいな顔をしていた」とのこと)
愛人時代生活のために向島茂の情婦となる
ある時、その向島こそが夫を死に追いやった張本人だったことを知る
向島茂への復讐・向島に復讐する
・逃亡のため空港に向かうも、その途中に車が故障し、通りかかった杉下右京に目をつけられ、最終的に捕まる
受刑者時代・服役中、幸子の乗った護送車両が襲撃され、幸子は逃亡犯として手配される
・真犯人は捕まるが、幸子の刑期も延びてしまう
出所後・イケメン若社長からプロポーズされるなど幸運が続く状況を「陰謀」と決めつけ、玉の輿のチャンスを自ら棒に振る
花の里女将・元ボクサーの烏丸と心を通わせるが、幸子の行動がきっかけで烏丸が一般人に暴力を振るってしまう
・烏丸を遠ざけるため、自分の過去を生々しく話すが、それにショックを受けた烏丸が、幸子と似た境遇の女性を救出するためさらなる暴力事件を起こす
・関係者1名が亡くなり、烏丸本人は意識不明の重体となる

月本幸子には前科がある

特命係と出会う前、幸子は夫を亡くし、病気と借金を抱えて生活苦に陥っていました。

そんな幸子に声を掛け、愛人となる代わりに生活の面倒を見ていたのが城代金融の向島茂です。

城代金融は、表向きは普通の金融業者ですが、その実態は暴力団組織であることが知られています。角田課長によれば、向島茂は「城代金融の大物」であり、暴力団幹部のような人物にあたるようです。

生きるため向島に頼るしかなかった幸子ですが、後に幸子の夫を死に追いやったのは向島自身であるという事実を知ってしまいます。

これまでの不幸な人生をすべてやり直す覚悟で、幸子は夫の命日に、向島を拳銃で撃ちます。(S4-19)

特命係により未遂に終わる

特命係により向島(幸子に撃たれて虫の息の状態)が発見され、幸子の罪はかろうじて「殺人未遂」となります。

月本幸子には、懲役3年の実刑判決が下されました。

これは比較的軽い刑であるそうで、その理由は、月本幸子が城代金融を摘発するため警察に情報提供し、その功績が認められたためです。

しかしseason6では、残り1年半だった刑期が、ある事件に巻き込まれたことで伸びてしまい、幸子の出所はseason10となります。

結構ひどい目に合わされている

幸子は運がないだけなく、物理的にもさまざまなトラブルに巻き込まれています。

season6

・逃亡中の車両内で、吉井春麗(MEGUMI)から顔を殴られるなど、厳しい扱いを受ける。(その際、幸子は負傷している)

・逃亡先に現れた向島茂に脅され、泣かされる

・向島から逃げることに成功するも、真犯人に捕まり、再び命の危険にさらされる

season16

・チンピラの喧嘩を止めようとしたところ、男の一人から頭をはたかれる

花の里2代目の女将になる

出所した幸子は、あることに不安を感じて杉下右京に連絡を取りますが、杉下右京はスランプの状態にありました。(S10-12)

その原因について、相棒・神戸尊は、宮部たまき(高樹沙耶)が居なくなり「花の里」が無くなったことにあると考えます。

そう。杉下右京には花の里が必要だった——。

そこで(自身の失態により職を失った)月本幸子が2代目の女将として、杉下右京から花の里を任されることになったのです。

幸子は服役中に調理師免許を取得しており、これ以上ない適任者だったと思われます。

最初は、自分には分不相応な店だと口にする幸子ですが、そこから約7年にわたり、着物姿でテキパキと働きます。

実はおっちょこちょい

出所後の幸子は、たまに天然な一面や勘違いによる失敗を見せるようになります(かわいい)。

S10-12・花の里で杉下と神戸のお茶漬けを、注文とは逆に提供してしまう
S10-13・生ハムを茹でて出す(茹でても美味しいと思っている)
S13-1・特命係と吉田一郎の会話に熱中し、料理を焦がしてしまう

神戸尊は、「ツイているとかツイていないとかじゃなくて、おっちょこちょい」(S10-12)と評していますが、幸子の思い込みの激しさや一生懸命な性格が、彼女を取り巻くトラブルの要因だったのかもしれません。

月本幸子の年齢

season6第11話(2008年1月放送)で、月本幸子が34歳であることが明らかになっています。

このことから、花の里の2代目女将を務めていた間月本幸子の年齢はおおむね38歳から45歳であったと推測できます。

演じる鈴木杏樹さんの実年齢より5歳ほど若い設定となっています。

要所で抜群の行動力を発揮する

普段はおっとりしている幸子ですが、覚悟を決めると急に行動が大胆になります。普通なら怖くてためらうような場所に一人で果敢に踏み込んだり、相手に対する語気が強くなったりと、頼もしい一面もあります。

以下、幸子が覚悟を決めた時のエピソードの一覧です。

S4-19・向島茂に復讐し、その後海外への逃亡を試みる。
S6-12・田村から拳銃を奪い、向島を人質に取って状況を切り抜ける。
S10-12・行方不明となった女性を探すため、怪しげな宗教団体に単独で潜り込む。
・若社長が事件に関与していると思い込み、彼を問い詰める。
S14-7・購入した着物に書かれた不気味なメッセージが気になり、元の持ち主のマンションを訪ねる。(その際の行動が怪しまれ、通報されてしまう)
S16-16・友人である烏丸の身に起こった出来事の真相を探るため、犯人の拠点に単身で乗り込む。
S17-18
S17-19
・トラブルを抱えた少年・河野彬を放っておけず、自分が持たせたスマホの位置情報をもとに彼を追跡する。
・犯人の写真を特命係に提供し、最終的に事件解決に貢献する。

杉下右京も、幸子は見掛けによらず無鉄砲なところがあると話しています(S14-7)。

同じ境遇の人に寄り添う

その壮絶な人生経験から、やむなく犯罪に手を染めた人や自分の意に沿わない選択を強いられてきた人たちに出会うと、その気持ちに寄り添い、励ましの言葉をかけています。幸子の言葉や行動が、相棒に登場したさまざまな人物に影響を与えています。

幸子に励まされた人々

氏名概要
吉井春麗
(MEGUMI)
周りに騙され、誰も自分を必要としていないことに気づき自暴自棄になる春麗ですが、幸子の励ましにより、出所後の未来に希望を持つようになります。(S6-11、12)
田村秀明
(児玉貴志)
落ち目の向島茂と行動を共にし、向島の復讐計画にも協力していた田村ですが、幸子に「誰だってやり直せる」と諭され、生き方を改める決意をします。(S6-11、12)
椎名智弘
(小原唯和)
犯人に指示され、要人のデバイスをハッキングしていた高校生の椎名ですが、その影響で人が亡くなった事実に耐えられなくなり、心身共に疲弊してしまいます。特命係に保護され、幸子の励ましによって自分を取り戻した彼は、事件の後も幸子と交流し、高卒認定に合格した際には、幸子に感謝のハガキを送るほど信頼を寄せています。(S16-10)
渡辺真子
(田原可南子)
学費を払うことが出来なくなり、ある動画に出演することを決めた女子大生・渡辺真子に対し、幸子はその選択が将来どういう形で自分に返ってくるのかを真剣に伝えます。その結果、彼女は自分の本心に従い、動画出演を拒否します。(S16-16)

着物姿が多いが…

花の里では、髪をアップにして着物姿でいることが多い幸子ですが、ある回では髪をショート風にアレンジして洋服にエプロンを着けて店に立ちます。びっくりするほどかわいいです。(S10-最終話)

月本幸子の卒業理由

自分の夢を見つけたから

月本幸子が卒業した理由は、自分の夢を見つけたためです。

特命係に椎名智弘からの感謝のハガキを見せた際、冠城亘に「苦しいときの励ましは支えになる」と言われ、自分の気持ちの変化に気がつきます。

その後、幸子は河野彬や坂口淳といった、悪い大人に目をつけられ犯罪に巻き込まれた子どもたちとの出会いを通じて、支援を必要とする少年たちを側で支える仕事に就くことを決心します。

この決意により、花の里の女将を辞めると同時に、相棒の準レギュラーも卒業することとなりました。

前シーズンから兆候はあった

月本幸子の卒業はseason17ですが、その前シーズンから幸子が人生に迷っている様子がありました。

season16第16話「さっちゃん」では、開店準備前に公園でコーヒーを飲みながらため息をついたり、烏丸に「このまま人生が終わるのかと思うことがある」と話したりしています。

それと同時に、杉下右京により花の里という新しい生き方を手にしたのに、その生き方に迷い始めたことに罪悪感を覚えるという、複雑な心境も見られます。

余裕のない態度を取ってしまう

花の里を休みにして烏丸と会った日、幸子は、烏丸が自分に関わったせいで事件を起こしたのだと自分を責めます。

そのような状態の幸子に、杉下右京が不用意な言葉を発したことで、幸子は休みを返上して店を開けると言い出し、余裕のない言葉をぶつけてしまいます。(杉下右京にはその場で謝罪しています)

花の里を任された当初の幸子は、「杉下さんありがと~!」と言わんばかりの嬉しそうな様子を見せていました。38歳で出所した幸子ですが、自分を抑えて生きるつもりだった人生が、思いのほか長いことに気づいたのかもしれません。

花の里を辞める時の杉下右京の様子

杉下右京は幸子の決意に気づいており、幸子が話し始める前に、幸子が花の里を辞めるつもりであることや、その理由をすべてを言い当ててしまいました。

それを聞いた幸子は、杉下右京がずっと、幸子が自分で人生を見つけて歩きだす日を待ってくれていたことを知ります。

最後まで穏やかな口調で話す杉下右京でしたが、やはり最後の日となることが寂しいようでした。

「今夜はとことん飲もう」という冠城亘にその提案を控えてもらい、幸子とのこれまでのすべての思い出を詰め込んだ、とても素敵な門出の言葉を贈り、お別れします。

幸子の目指す職業

幸子が選んだ道について、詳細は明かされていませんが、勉強をして資格を取得する必要があることや、河野彬や坂口淳のような少年たちを側で支える仕事であると説明されています。

この話から推測できる職業の一つとして「児童福祉司」があります。

児童福祉司とは?

児童福祉司は、児童相談所において子どもに関する相談に広く対応し、子どものために適切な支援を行う専門家です。彬や淳のように、親に頼れず保護を必要とする子どもたちも支援の対象になり得ます。

社会福祉士の資格を取得することや一定の学位を積むことなどにより、ようやく任用資格を取得することができる難しい資格です。ちなみに幸子のように前科があっても、刑の執行を終えていれば欠格事由にはあたりません。

また、彬や淳のように犯罪に関わってしまった少年たちの支援を目指す場合、児童相談所だけでなく、警察や家庭裁判所での職務も考えられるかもしれません。その場合は主に犯罪に関与した少年たちの更生をサポートするお仕事になります。

月本幸子と相棒の登場人物との関係

杉下右京

幸子が逃亡を試みて空港に向かう途中、車が故障したことにより、幸子と杉下右京と亀山薫の3名が出会います。(S4-19)

杉下右京の鋭い洞察力により、幸子は逃亡を阻止されますが、この出会いをきっかけに、刑に服することで人生をやり直そうと前向きに考えるようになります。

花の里の二代目女将に就任してからは、いろいろな人が杉下右京と幸子の関係を尋ねてきますが、二人は恋愛関係にはありません。

ただ、人生をやり直すきっかけをくれた杉下右京は幸子にとって恩人であり、幸子は杉下右京を特に慕っています。

花の里での飲み物: 日本酒

呼び方: 「杉下さん」「幸子さん」

亀山薫

亀山薫もまた、幸子にとって、杉下右京と共に人生をやり直すきっかけをくれた人物です。(S4-19)

ただし、初登場時は杉下右京とほとんど別行動で事件を追っており、幸子が出所する前に亀山が卒業して、再登場時には幸子が花の里を辞めているため、二人が会話をする場面は意外に少ないです。

花の里でのエピソード: 幸子が女将だった間は来店していません。

呼び方: 「亀山さん」「幸子さん」

神戸尊

幸子と神戸尊の出会いは、幸子が出所後に杉下右京に連絡をしたことがきっかけとなります。

杉下右京との3名で、幸子が当時住んでいた社宅(家政婦をしていた社長が勧めた住まい)で初めて顔を合わせます。

ちなみに、杉下右京の不調の原因が「花の里がなくなったこと」にあると最初に気づいたのは神戸尊ですので、幸子が二代目女将となるきっかけを作ったのは神戸尊であるとも言えます。

花の里での飲み物: 瓶ビール

呼び方: 「神戸さん」「幸子さん」

甲斐享

甲斐享の場合は、杉下右京の行きつけの店を調べ、自ら花の里を訪れて幸子と出会います。(S11-1)

その日のうちに、幸子は杉下右京の目を盗んで、甲斐享に「花の里は杉下右京の元妻がやっていた店である」と話して盛り上がります。

花の里での飲み物: 瓶ビール

呼び方: 「甲斐さん」「幸子さん」

冠城亘

冠城亘は、まだ法務省から出向中だった時期に、事件の打ち上げで杉下右京と共に花の里に来店し、幸子と出会います。(S14-3)

冠城は幸子の美貌を褒めることが多く、デートに誘うこともありましたが、毎回断られています。

幸子の前科を知ったときは驚きを隠すことが出来ず、その様子を見た幸子が頬を膨らませています(かわいい)。(S14-7)

花の里での飲み物: 白ワイン

呼び方: 「冠城さん」「幸子さん」

向島茂

向島茂(正城慎太郎)は、城代金融の幹部であり、未亡人となって借金生活に苦しんでいた幸子を愛人として囲っていた人物です。

しかし、幸子の夫を死に追いやった張本人であることを知った幸子に復讐され、一度は命を落としかけますが、亀山薫に間一髪で発見され、一命を取り留めます。(S4-19)

「愛人を囲う」っていうと何となくお金で若い女性を…みたいなイメージがあるけど、向島茂はそんなことしなくても普通にモテるだろってくらいかっこいいんだよな

再登場と幸子への執着

約2年後、電動の車椅子に座った状態で再登場した向島は、幸子に復讐するため、ある事件を起こして服役中の幸子を捕まえます。(S6-11)

最初は向島に怯えて言いなりになっていた幸子ですが、春麗の行動で目が覚め、向島に抵抗します。幸子が思い通りにならないことを悟った向島は諦めた様子で、逃げる幸子を追いませんでした。

向島茂は、ただ幸子に戻ってきて欲しかっただけなのかも知れません。

田村秀明

田村秀明(児玉貴志)は、城代金融の構成員であり、向島茂の部下であった人物です。

season6では、向島による幸子への復讐計画に協力していましたが、幸子からの「誰でもやり直せる」という言葉に心を動かされます。復讐計画の出資者である「GOD」を突き止めるために幸子の後をつけていた田村ですが、幸子が真犯人と遭遇したため姿を現し、銃で撃たれて負傷。しかしこの行動が、幸子が犯人から逃げる隙を作ります。

銃を向けてくる相手と丸腰で交渉しようとする田村、かっこよすぎる…

その後の田村

season10では服役中の田村が幸子の出所を知り、城代金融の関係者から幸子を守るために舎弟に幸子の護衛をさせていたことが明らかになります。その件で面会に訪れた幸子に自身の想いを告げますが、残念ながら幸子に受け入れてもらえませんでした。

season16では、幸子の友人である烏丸が事件を起こした際、幸子から頼まれた「ある物」を調達します。この時も田村は幸子に想いを伝えますが、幸子の心に届くことはありませんでした。

そういえば、田村はいつから幸子のことが好きだったんだろう

田村の闇

田村が幸子を慕い始めた具体的な時期は明かされていません。しかし、幸子が自身の夫を死に追いやったのが向島であることを知ったのは、田村たちの会話を偶然聞いたことだったと、幸子自身が語っています。(S4-19)田村がここまで幸子を慕っていると判明した今、これが偶然だったのか、幸子が向島に騙されていることに耐えられなくなりわざと知らせたのか、ちょっと気になるところです。

月本幸子の活躍を見るなら

月本幸子の活躍回は、以下のとおりです。

season・話数収録DVD
S4-19
ツイてない女
season4第10巻
S6-11
ついている女
season6第7巻
S6-12
狙われた女
season6第7巻
S10-12
つきすぎている女
season10第7巻
S14-7
キモノ綺譚
season14第4巻
S16-10
サクラ
season16第6巻
S16-16
さっちゃん
season16第10巻
S17-18
漂流少年~月本幸子の覚悟
season17第11巻
S17-19
漂流少年~月本幸子の決断
season17第11巻

おすすめは、城代金融が絡むS4-19、S6-11、S6-12と、幸子の転機となったS10-12、S16-10です。

幸子との別れとなるS17-18、S17-19は、幸子のこれまでを見てから視聴することがおすすめです。