【相棒】片山雛子(かたやま・ひなこ)とは?人物像や関連ストーリーを全話解説

片山雛子とは、相棒season3から不定期で登場する衆議院議員です。「周りで不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手にとりすべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と言われています。自分の目的や与えられた役割に常にまっすぐであり、ストーリーによっては特命係と敵対したり、協力しあったりします。

片山雛子について

氏名

片山雛子(かたやま・ひなこ)/演:木村佳乃

高校時代/演:安田愛里(S13-18のみ)

法名は「妙春(みょうしゅん)」(S16-14~)

親族

父・片山擁一(演:小野寺昭)

片山雛子の父である擁一(よういち)の生前の職は外務大臣。片山雛子が議員になる前に亡くなっている。存命であれば、内閣総理大臣だったと言われる大物。劇場版Iにて回想で出演。

片山雛子の活動歴

相棒season片山雛子の主な活動
season3・20代で父の地盤を引き継ぎ、与党・自友党の衆議院議員として活躍する
・若手議員を中心とする新しい会派「平成未来派」を立ち上げる
・初回登場は28歳
・内閣官房長官の愛人で、官房機密費の実権を握っているとの噂がある
season6・「改正通信傍受法案」の成立に向けて活動開始(以後、「X DAY」まで法案成立を目指している)
・国会で「外務省はスパイと腐敗の温床だ」と爆弾発言をし、外務省事務次官と対立する
・外務省大臣政務官に就任していたが、こうした振る舞いが影響し、次の内閣では外される
・外務省不正経理に関する殺人事件を利用し、自身を罠に嵌めようとした事務次官を失脚させる
劇場版I・外務大臣であった亡き父の不正を告発する(この件で後に清廉な政治家として人気が高まる)
season9・役職は内閣総理大臣補佐官
・死刑囚である本多篤人の釈放計画に参加を命じられる
season10・引き続き、内閣総理大臣補佐官
・警察庁長官官房付となった元副総監・長谷川とともに登場し、神戸尊に密命を与える
X DAY・「改正通信傍受法案」に関し、X DAYの事件を通じて財務省の弱みを握る
season13・年齢38歳
・「海外支援部隊派遣法」「ウーマンライフ法」の成立を目指し活動中
・週刊誌で資産家の御曹司との交際が噂される
season14・内閣官房副長官に就任
・内閣官房長官の音越ともに新会派「NEW WORLD ORDER」を結成
・人質事件への対処を誤り、新会派は解散。片山は責任をとって議員を辞職
season16・仮出所した瀬戸内米蔵のもとで出家
・次の総選挙への出馬を表明
season18・防衛技術振興協会の顧問に就任していたことが判明する(議員辞職後とされている)
・デュアルユース技術のPRのため、副会長の桂川(村上新悟)と見本市の開催に尽力
season20・無所属で衆院選に出馬
・刺客候補の鑓鞍兵衛の批判票を得て、大差で議員に返り咲く
season21・日サ友好協会にて、日本とサルウィンの関係構築のため尽力していたことが判明する

片山雛子の人物像

事件や不祥事を糧に成長する

片山雛子について杉下右京は、「周りで不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手にとりすべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と度々語っています。

片山本人も、杉下右京のこの人物評が気に入っているようで、「意外と嬉しかった」と話しています。

愛人時代は機密費の実権を握っていた?

初登場のseason3での片山雛子は、内閣官房長官の愛人であり、機密費について黒い噂がありました。

後に杉下右京が片山雛子の人物評をまとめる際、証拠はないとしつつも「かつて官房長官の愛人と噂され、機密費の実質的権限を握っていた」と話しています。

暗に自殺するよう秘書に命じる冷酷な一面も

相棒season3では、片山雛子の機密費にまつわるスキャンダルを狙う院内紙記者・鹿手袋(西村雅彦)が、何者かに襲われる事件が発生します。

襲撃を手配していたのは、片山雛子の父の代から仕える秘書・小松原(中村方隆)。雛子を守るための独断でした。

そのことを知った片山雛子は、小松原に「独り言」と称し、自分の前から消えるよう暗に示唆します。

小松原はその後、自ら命を絶ちました。

自分を守ろうとした人物であっても、必要とあれば切り捨てる。初登場のseason3から、片山雛子の冷酷さが強烈に描かれています。

そしてこの一件は、小松原と30年来の友人であった瀬戸内米蔵(津川雅彦)との関係にも影を落とすことになります。

他にも片山雛子は、協力者である外務省職員が殺害される現場を見たのに通報しない(S6-16)、本田篤人の釈放事件で公安調査庁の企みを利用するも、そのせいで結果的に人が亡くなる(S9-18)といった、問題のある行動をとっています

それまでは危ない橋をわたっても、むしろ自分の糧にして成長してきたんだよね

そんな片山先生も、S14-10『英雄』でついに大きくつまずきます……

「雛ちゃん」呼びはやめてほしい?

瀬戸内米蔵は、片山雛子の父・片山擁一の盟友であり、父の死後も雛子を見守ってきた人物です。

初登場時の二人はまるで親戚のような雰囲気すら感じさせるほど親しいんだ

このころ、瀬戸内は雛子を「雛ちゃん」と呼んでいました。

しかし、小松原の死をめぐる一件のあと、二人の空気が変わります。

小松原を偲ぶ席で、瀬戸内がいつものように「雛ちゃん」と呼ぶと、片山はその呼び方をやめてほしいと告げます。

瀬戸内にとっては昔から知る「雛ちゃん」でも、すでに片山は、機密費の件やその隠蔽で手を汚してきた一人の政治家。

片山雛子が、すでに瀬戸内の知る「雛ちゃん」ではなくなっていることがわかる、印象的なシーンです。(S3-3)

なお、この後の劇場版ではときどき「雛ちゃん」呼びに戻っています。

警視庁や院内紙記者を自在に動かす

警察や公安、時には記者を手足のように使いながら、自分に必要な情報を得て勝ち上がってきた片山雛子。

総理補佐官を務めていた時には、警視庁の刑事部長・内村完爾に直接指示を送ったこともあります(S9-18)。

片山雛子の情報源の一人となったのは、院内紙記者・鹿手袋(西村雅彦)。

鹿手袋はもともと、官房機密費に関する片山のスキャンダルを狙って近づいた人物です。

それがいつの間にか、金と引き換えに情報を提供する持ちつ持たれつの関係になっています。

自分を追っていた記者まで使える相手にしてしまうところが、いかにも片山雛子です。

そしてこの、自分に必要な情報を得て勝ち上がるスタイルのルーツとなった出来事も明かされていきます!

せつない初恋の回想→国家との結婚宣言

そんな片山雛子にも、普通の女子高生だった時代がありました。

season13第18話「苦い水」では、左官工の饗庭丈弘(あいば・たけひろ/伊嵜充則)が突然亡くなったことをきっかけに、饗庭が片山雛子の高校時代の交際相手だったことが明らかになります。

政治家として強い姿を見せ続けてきた片山の、意外な高校時代やせつない初恋が描かれる回です。

しかし、最後はやはり片山雛子。

マスコミを前に「日本国国家と結婚する」と宣言します。

初恋の思い出と、政治家として生きることを選んだ現在の片山が一つの回で描かれており、片山雛子を知るうえでも印象的なエピソードです。

この回での片山雛子の年齢は38歳です

20代から連続当選するも、40を前に失脚

外務大臣だった父の地盤を20代で引き継ぎ、当選4回。

高校時代の生徒会選挙で勝利してからというもの、負け知らずだった片山雛子が、ついに失脚します。

それが、内閣官房副長官に就任したseason14第10話「英雄~罪深き者たち」。

片山と因縁のある元死刑囚・本多篤人(古谷一行)が関わる人質事件への対応で、片山が行った「ある判断」が取り返しのつかない失敗を招きます。

これまで周囲で起きた事件や不祥事さえ自分の糧にしてきた片山でしたが、この一件では責任を取り、議員を辞職しました。

片山雛子がどんな判断をし、なぜ失脚することになったのか。

片山雛子の悪女っぷりの集大成とも言える回であり、彼女の転換点となる回です。

この時の片山雛子の年齢は前シーズンの相棒13(2015年3月)で38歳だったから、たぶん40ちょい前!

国会議員として、まだめちゃくちゃ若いんだ!

恩人・瀬戸内米蔵のもとで出家

season7の横領事件によって服役していた瀬戸内米蔵が、season16で仮出所します。

そこへ現れた片山雛子が瀬戸内に願い出たのは「得度をしたい」というもの。

政界を去った片山雛子が出家して尼僧になるという超展開が始まります。

しかし、そこはやはり片山雛子。

出家さえも、その後の政界復帰へとつなげていきます。

剃髪した姿も美しい片山先生。

角田課長も週刊誌でひさびさに片山雛子の姿を見て、その変わらぬ美貌を褒めています

鑓鞍兵衛に圧勝し、議員に返り咲き

season20では、尼僧姿のポスターを掲げ、無所属で衆院選に出馬する片山雛子。

これを討たんと、当選9回の大物・鑓鞍兵衛(やりくらひょうえ/演:柄本明)が国替えし、片山雛子と同じ選挙区から出馬します。

鑓鞍兵衛といえば、season17で登場した国家公安委員長!

政治家であると同時に、警察庁を管理する機関のボスでもある超超大物なんだ

『相棒』でも屈指の大物同士による選挙戦です。

この選挙は本編の事件も絡み、結果は片山雛子の圧勝。再び国会議員へと返り咲きます。

なお、鑓鞍兵衛も比例で復活当選しているため、二人とも国会に残ることになります。

後にこの2人が仲良く(?)あるパーティに出席し、杉下右京と再会します(S21-1)

杉下右京と協力し合うことも

特命係のしつこい捜査に対し、警視庁に苦情を入れたこともある片山雛子ですが、お互いに利用できるときは利用しあう関係でもあります。

「相棒X DAY」では、杉下右京が片山雛子の依頼を、警察庁の神戸を通じて受け、インターネットに公開された謎のプログラムを解読しました。

結果、片山は自身の法案を通すための、美味しい情報を手に入れることとなりました。

一方、杉下右京もまた、公安調査庁職員の遺体が瀬戸内米蔵の寺から発見された事件では、片山雛子の記憶力により、ある人物の素性を明らかにすることができました(S16-13)。

また、「鑓鞍兵衛VS片山雛子」の衆院選の回では、犯人の協力者の存在を確認するため、片山雛子にある協力をさせています(S20-最終)。

亀山薫の復活回となった新生サルウィンを巡る事件では、片山雛子が日サ友好協会の活動に尽力してきたことから、その口利きで、サルウィンの事務局で資料の閲覧などの協力を得ることができました(S21-2)。

お上品なトーンから繰り出される切り返しが面白い

片山雛子といえば、「あら、◯◯ですわ」という上品な口調も特徴の一つ。

このトーンから繰り出される軽妙な切り返しやユーモアを混じえた皮肉や比喩は、片山雛子が登場したときのワクワク感の一つと言えるでしょう。

頭の回転が早すぎるのか、いちいち言い方が面白く、特に大物相手に皮肉を放つときは爽快感があります。(S20-終など)

好きな食べ物はチョコレート

チョコレートが好きであり、公務の合間に食べています。(S13-8、14-10、16-13)

また、season13第18話「苦い水」では、高校時代から好きだったことが明かされています。

片山雛子のモデルと言われる政治家

片山雛子に公式のモデルはいません。

ただ、二世議員であること、外務省と関わりが深いこと、片山雛子が登場し始めた時期(2004年~)に既に知名度のあった女性議員といった点から、田中眞紀子氏を想起する方が多いようです。

片山雛子が登場するストーリーを全話解説

こちらの記事で、片山雛子が登場するストーリーを、片山雛子の関係する部分のみ解説しています。

『相棒』で片山先生がどんな行動をとったきたかを追ってみたい人におすすめです

片山雛子の善悪について、相棒ではハッキリした位置づけはないんだよね

視聴者に委ねられているんだと思う

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