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season25で国家情報局長に就任している社美彌子(仲間由紀恵)。彼女のキャリアを語るうえで欠かせない人物が、かつての上司・天野是清(あまの・これきよ/羽場裕一)です。
登場はわずか2話ですが、社美彌子が「いつか恩返しをする」と誓った相手でもあります。この記事では、天野是清の人物像と登場回を紹介します。
この記事は、season13第1話「ファントム・アサシン」の犯人に触れています。
天野是清とは
天野是清は、内閣情報調査室の室長であり、初登場時の社美彌子の直属の上司です。
警視庁公安部長や警察大学校校長など警察の要職を歴任した、元・警察庁のキャリア官僚です。
社美彌子とは異なり、内閣情報調査室には出向ではなく転籍という形で正式に移籍しています。

もう警察に戻らない覚悟で、この国の現状を変えたかったと語っているよ

それだけ、情報による国防に熱心な人物だったといえるね
相棒に登場した警察キャリア官僚はたくさんいますが、天野是清はそのなかでも、優秀でかなり志の高い人物として描かれています。
| 役職 | 内閣情報調査室 室長(初登場時) |
| 経歴 | 元・警察庁キャリア(警視庁公安部長、警察大学校校長など) |
| 登場回 | season13第1話、season15最終話 |
スパイを裁けない法への無念(season13)
天野は、他国に情報を売り渡す行為を憎むとともに、そうした行為を規制するための法制度の甘さに疑問を持っています。
かつて、内閣情報調査室のプロパー職員による情報漏洩事件を立件しようとしたものの法律実務の壁にあたり、立件できなかったからです。
season13第1話では、対日工作員ヤロポロクの亡命をきっかけに、日本の情報を売り渡した「国賊」が次々と命を落とす連続殺人事件が起こります。
その真犯人が、天野でした。
スパイを裁けない法への無念を晴らすための私刑といえます。
天野は自分に疑いがかからないよう細心の注意を払い、自らは決して手をくださない綿密な計画で犯行を進めていました。
ところが、部下である社美彌子のキャリアを守るため、国会議員・下山だけは計画を変えて自ら殺害してしまいます。
最後まで正体を隠し、すべての「国賊」を裁くつもりだった天野。
しかし、この予定外の犯行がきっかけとなり、計画を完遂する前に特命係に罪を暴かれました。

天野はどうやって“国賊”を裁いてきたのか。
そして、なぜ社美彌子を守る必要が生じたのか。
この回は、season13第1話「ファントム・アサシン」になります

杉下右京は、最後の犯行のみ無計画に自ら手をくだした理由に疑問をもっていますが、天野も社も真実をしゃべりません。
season13『ストレイシープ』で、杉下右京が社美彌子に意味深なことを言いますが、『ファントム・アサシン』の真相(本当の動機)が解明できていないからなのです。
マリアの存在を知って社美彌子に面会を求める(season15)
season15最終話では、社美彌子の娘・マリアの存在が公になり、警視庁上層部がヤロポロクとの関係を追及します。しかし社美彌子は、ある秘策でこの追及を止めました。
この騒動の渦中、社美彌子に娘がいることを杉下右京から聞いた天野は、彼女に面会を求めます。

理由ははっきりとは説明されていませんが、社美彌子を守った自分の判断が正しかったのか、再確認したかったのだと思います
『ファントム・アサシン』で天野は、社美彌子がヤロポロクと親しくしていたとしても、国を裏切ってはいないと信じて彼女のキャリアを守りました。
しかし、娘をもうけるほど親密だったことはさすがの天野も予想外でした。
だからこそ、もう一度本人の愛国心を確かめようとしたのでしょう。
「国を裏切ったりしていないだろうね」
かつて答えられなかった天野の問いに、果たして社美彌子は何と答えたのでしょうか。

社美彌子の答えは、season15最終話「悪魔の証明」で描かれます
そして、この回には天野に注目して観たい場面がもうひとつあります。
社美彌子との面会後、天野はこれまで隠してきた本当の犯行動機を杉下右京に明かすことを約束するのです。
ただし、その表情は、反省して真実を打ち明けようとする人物のものには見えません。
むしろ、憎悪とも自嘲ともとれる複雑な表情を浮かべ、杉下右京には「二度と会いたくない」とまで告げます。

羽場裕一さんがすばらしいよ
表情で「ああ、そっか、そりゃそうなるよなあ」と納得させてくれるシーンです
なぜ、天野はそこまで杉下右京を拒絶したのでしょうか。
season13で天野が何を守ろうとしたのか。それを思い返しながら観ると、短いやり取りのなかに、天野のやりきれない感情が見えてくると思います。

これは『ファントム・アサシン』を見返してから観ると、天野の表情がまた違って見えると思う!
天野が嘆いた法の不備は、現実でも議論に
天野が嘆いた、スパイ行為を十分に取り締まれないという法制度上の問題は、ドラマの外でも議論されています。
現実では2026年7月31日、内閣情報調査室が格上げされて国家情報局が発足し、あわせてスパイ防止法の法整備の検討も本格化していると報道されています。
season25の社美彌子が国家情報局長として登場したのも、この現実の組織改編にあわせたものです。
実は「ファントム・アサシン」には、鑑識の米沢守が当時の日本の情報機関(内閣情報調査室・公安調査庁・外務省・防衛省)の状況を整理してくれるシーンがあります。
米沢さんは「我が国はインテリジェンスも縦割り」と評し、情報機関同士の連携がうまくいっていないことを指摘しています。

現実で国家情報局が設置された経緯も、この回を観ているとイメージしやすくなります

さすが米沢さんだね
社美彌子が誓った恩返しの約束と『相棒season25』
自分よりも若くて優秀な社美彌子を潰させないために、犠牲を払った天野是清。
自分を信じ、守るために行動してくれた天野に対し、社美彌子は「いつか返せる時が来たら御恩返しをする」と伝えています。

天野への恩返しになることといえば、天野が憂いていた「スパイ天国」と呼ばれる日本の状況を変えることだと思います
それから時が経ち、season25で社美彌子は、ついに日本の情報機関の頂点である国家情報局長になりました。
この約束が果たされる日はくるのでしょうか。

最新話は、見逃し配信の期限内ならTVerで観られます
天野是清の登場回を観るなら
・season13第1話「ファントム・アサシン」
連続殺人事件の真犯人として登場
・season15最終話「悪魔の証明」
娘の存在を知り、社美彌子に面会を求める
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