【相棒season5】第11話「バベルの塔」の見どころを解説

記事内のリンク先のサービス利用等により、当サイトに収益の一部が還元されることがあります。

世界の言語が一つであった昔、人々は団結し、天にも届く塔をつくり上げようとした。
神は人間の尊大さを怒り、言葉を乱した。
互いを理解し合えなくなった人間たちは各地に散り、それぞれの言葉を話すようになった。

旧約聖書創世記第11章 (相棒5「バベルの塔」オープニングより)

何だ、このわくわくするオープニングは…!

サブスクで観るなら

バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」の概要

放送日

2007年1月1日

主な出演者

辰巳楓/大塚寧々

和久井拓郎/遠藤章造

富永洋介/冨家規政

辰巳はるか/佐々木麻緒

丸山秘書/樋渡真司

ホテル支配人/梨本謙次郎

ホテルスタッフ/中村綾

日野警部補/寺島進

五十嵐哲雄/杉本哲太

相棒のレギュラー

杉下右京、亀山薫、亀山美和子、宮部たまき、伊丹憲一、三浦信輔、角田六郎、米沢守、大河内春樹、芹沢慶二、内村完爾、中園照生、小野田公顕、大木、小松

脚本

古沢良太

監督

和泉聖治

「バベルの塔」のあらすじ

大晦日の夜。

警察庁長官官房長の小野田公顕(岸部一徳)に連れられ、特命係は与党の若手議員・富永洋介(冨家規政)が開催するパーティーに急きょ参加することとなった。富永は都市再開発計画の急進派として知られ、過激な発言によってたびたび物議を醸していた人物である。これまでにも自宅への放火や脅迫を受けており、その犯人として左翼過激派「赤いカナリア」のメンバー・梶宗一郎が指名手配されていた。しかし警察は依然としてその居所をつかめず、さらに梶が爆弾の材料となる薬品を入手したとの情報も浮上していた。

このような状況下で、警察官として富永の招待を無下にするわけにはいかない小野田。しかし、孫とともに静かな大晦日の夜を過ごしたい。そこで小野田は会場に特命係を残し、自身はその場を後にしたのだった。

富永のパーティー会場は、ホテル最上階のレストランであった。会場の警護には、富永のボディガードで婚約者でもある元神奈川県警の警察官・辰巳楓(大塚寧々)があたっていた。楓は特命係に「会場には防犯カメラの死角もなく、出入り口も限られていることから警備体制は万全」と説明。これを聞いた杉下と亀山は、このまま大事なく任務を終えられると考えていた。

会場には、楓と前夫との間に生まれた娘・はるか(佐々木麻緒)の姿もあった。はるかは、ある事情から聴力を失くしている。幼い娘を連れてくることは楓の任務に支障をきたすように思えるが、この日は、富永がサプライズで楓との婚約を発表する予定だった。つまり、このパーティーは楓とはるかのお披露目をかねていたのだ。

ところが、まもなく婚約発表というタイミングで、はるかが姿を消す。

はるかを連れ去った犯人は五十嵐哲雄(杉本哲太)。

五十嵐は、はるかの携帯電話を使って楓を密かに脅迫し、ホテルのトイレに隠した拳銃を受け取らせたうえで、富永を射殺するよう命じた。

タイムリミットは0時。それまでに実行しなければ、時限爆弾によってはるかの命は奪われるという。

憔悴した楓は、犯人にインカムで命令されるまま、会場で赤いカナリアの創設者の言葉を復唱したのち、富永に向けて発砲する。

幸いにも杉下右京がかばったことで弾は外れたが、これにより楓は赤いカナリアの一派と見なされてしまう。

追い詰められた楓は、ホテルスタッフの祥子(中村綾)を人質に取り、会場に立てこもった。そして富永を自分のもとへ来させるよう要求する。

事態を受け、警視庁捜査一課やSITが次々と現場に集結する。

現場指揮のためホテルに現れたのは、なんと警視庁の監察官であるキャリア・大河内春樹(神保悟志)であった。管理官への昇進を目指す大河内にとって、今回の事件は実力を示す絶好の機会であり、警察庁もその意図をもって彼を送り込んでいた。

警視庁内で指揮をとっていた刑事部長の内村は、これを聞いて、大河内に現場判断を丸投げする。

大河内は、狙撃犯の臨場を要請。警視庁一のスナイパー日野警部補(寺島進)を指名し、楓の射殺に動く。

いっぽう、楓の不可解な行動に違和感を覚えた杉下右京は、「娘のはるかが人質に取られているのではないか」と大河内に進言する。しかし大河内は冷静さを失い、杉下の言葉に耳を貸さない。

ついに特命係は、指揮官室から締め出されてしまう。

果たして警察は、はるかを無事に救い出すことができるのか。

「バベルの塔」の見どころ

日野警部補が初登場

警視庁一のスナイパーと称される日野警部補(寺島進)が初登場します。

サングラスに黒の革コートという出で立ちで、狙撃用の銃が収められたケースを部下らしき警察官に持たせて現れる姿は、登場した瞬間から強烈な存在感を放っています。

日野はホテルから1キロは離れているように見える観覧車のゴンドラに乗り込みます。

そして、狙撃に適した高度を見極め、ゴンドラを停止。

手早く台を設置し、ライフル銃を組み立てて射撃準備に入ります。

風の影響すごそう

足場の揺れも計算に入れているんだろうね

待機中の日野は、ふとタバコを取り出して火をつけます。

この場面でタバコを吸い出したのかと思いきや、その先端をゴンドラの外に出し、風向きの変化を確認しています。

かっこよすぎるだろ…

そんな日野警部補は、指先にときおり息を吹きかけて温め直す仕草も見せます。

日野警部補がつけているのは、黒革の指ぬきグローブ。おそらく指で引き金に直接触れるためでしょう。

これなんでだろう?

元警察官
元警察官

発砲のタイミングがシビアだからじゃないかな?

「これ以上引いたら弾がでる」ぎりぎりまで引き金を引いて待機しておく必要があるから、指で直接引き金に触れたほうが感覚が狂わないんだと思う

なるほど!

今回は足場も動くし風の影響も考えないといけないから、一瞬を狙わないといけないもんね

元警察官
元警察官

あたためているのは、指がかじかんで指の動きや感覚が鈍らないようにしているんだろうね

大河内による楓の射殺命令は、特命係がブレーカーを落としたことで中断されます。

しかしラストでは、日野警部補が“あるもの”を正確に撃ち抜くことで、最悪の事態は回避されました。

セリフも少なく、ほぼゴンドラ内で待機している状態だったにもかかわらず、めちゃくちゃ印象に残ってるよ

元警察官・辰巳楓(たつみ・かえで)とは

辰巳楓(たつみ・かえで)/大塚寧々

元神奈川県警の巡査部長で、射撃を得意とする優秀な警察官だったようです。
しかし2年前、娘のはるかが聴力をなくしたことをきっかけに離婚し、警察も退職します。
その後、7か月前に与党議員・富永洋介の私設ボディガードとして、自ら売り込みをかけて就任しました。

楓の元夫・和久井拓郎とは

和久井拓郎/遠藤章造(ココリコ)

高校の同級生であった楓に猛アタックして結婚。しかし2年前の出来事がきっかけで離婚します。

当時の拓郎は、勤務先の倒産によって職を失い、自暴自棄な状態にありました。

楓が仕事のため、はしかをこじらせたはるかの看病を拓郎に依頼しますが、それを忘れて拓郎は明け方まで飲み歩いてしまいます。

その間に、はるかは容体を悪化させました。

帰宅した楓が急いで病院に連れて行ったものの、はるかは聴力を失ってしまいます。

これが離婚の原因となったと大勢の警察官の前で拓郎は話すんだけど、真実はちがうみたいだね

自分がひどい人間だと思われても、二人を助けてもらえればそれでいいって感じだったね

だらしないと見せかけてめちゃくちゃカッコいいんだよなあ…

娘・はるかとは

辰巳はるか/佐々木麻緒

辰巳楓と和久井拓郎の娘。

聴力を失って以来、言葉を発することはなく、手話でコミュニケーションを取っています。
ただ静かに座っているだけでも印象に残るかわいらしい女の子です。

杉下右京、手話もお手のもの

耳の不自由なはるかと会話をするため、手話を披露する杉下右京。
この手話の特技が、楓を狙撃手から守ることにも役立ちます。
楓の射殺命令が発された直後、意図的にホテル内を停電させる亀山薫。
復旧するまでのわずかな時間を使い、杉下右京は防犯カメラの死角から楓の注意を引いて、手話で状況を確認しました。
この方法によって、犯人に内容を悟られることなく、はるかが連れ去られている事実を把握することに成功します。

テンパる大河内春樹

警察庁の指示により、臨時管理官として現場指揮を執ることになった大河内春樹。

自らの昇進がかかっており、何としても成果を上げなければならない事件です。

好物のラムネを断つほど気合いを見せているよ!

しかし、事態が切迫するにつれて、次第に冷静さを失っていきます。

狙撃命令に口を挟む特命係を指揮官室から締め出し、停電を引き起こした際には「査問委員会にかける」と場違いなことを言い出します。

ところが、杉下右京たちがはるかが拉致されている証拠を見つけたことで、事件の構図は一変。

その後は杉下右京に「自分のもとで補佐してほしい」と頼みます。

こんな状況で、冷静に考えられる杉下右京が特殊なんだよ

杉下右京は人質籠城事件においては一日の長があるから……

結局、事件が解決しても、大河内監察官の活躍が評価されることはなかったようです。

最後はソファに腰を下ろし、ラムネをあおっています。

ラムネをあおる……?

実際に見てほしい!

サブスクで観るなら

小野田公顕「カウントダウンは踊るもの」

たまに世間の常識を勘違いしていることがある小野田公顕。

回転寿司では食べ終わった皿をレーンに戻すのがルールだと思いこんでいるのが有名だね!!

とんでもない勘違いだ……

そんな小野田は今回、年末のカウントダウンパーティーと聞いて「みんなで踊ったりするイベント」だと思い込んでいるようです。国家の中枢に身を置く人物でありながら、この独特の感性をときどき披露してくることも、小野田の魅力の一つです。

そういう集まりもあるだろうけど、国会議員が主催するパーティだから、さすがになあ…

美和子、そばを打つ

亀山美和子(鈴木砂羽)は、亀山薫とともにサルウィンへ向かう前のシーズンでは、実は弁当作りなど比較的まともな料理をしていました。

しかし、この回では年越しということもあり、張り切って蕎麦打ちに挑戦。

ところが出来上がった麺はかなり太く、宮部たまき(高樹沙耶)が「うどん」と間違えます。

この“張り切って挑戦 → 盛大に失敗”の流れは…

後の美和子スペシャル(極彩色の謎料理)の兆しがもう見えてるね……

犯人は別人だった!?

赤いカナリアの創設者の言葉を口にしたことで、楓の背後で糸を引いている犯人は指名手配中の梶宗一郎であると、誰もが考えていました。

やがて、鑑識課の米沢守の音声解析により、犯人との通話の中に「船の汽笛音」が混じっていることが判明。この手がかりから、警察は東京湾沿岸部の捜索を開始します。

さらに、角田課長たちが追っていた薬物事件の容疑者である大学生が偶然にも梶宗一郎の信奉者でした。この大学生の情報も加わり、たまたま沿岸部の小屋に潜伏していた梶宗一郎はついに逮捕されます。

ところが、捕まった梶は、はるかを連れ去った犯人ではありませんでした。

はるかを連れ去って監禁し、楓を脅迫していた真犯人は、五十嵐哲雄(杉本哲太)という別の男だったのです。

さらに、五十嵐にはパーティ会場となったホテルに”共犯者”がいました。

はるかと心を通わせる五十嵐

五十嵐哲雄は、楓かあるいは富永に対し、何らかの恨みを抱いている様子。

いっぽう、五十嵐ははるかの視線で、彼女が空腹であることを感じ取ると、縛っていた縄をほどき、サンドイッチを分け与えます。

ここの場面も、バベルの塔というタイトルにつながっていくわけだね

言葉や立場が噛み合わない人間同士が、何かのきっかけで通じあえるよっていうメッセージを受け取ったよ!

はるかがお礼を伝えようとするシーンが泣けてくるよ…

富永議員が楓と婚約した理由

梶宗一郎が捕まる少し前から、富永議員や丸山秘書の動きがあやしくなります。

梶宗一郎が捕まる少し前、事件解決を見込んだ丸山秘書は、富永議員に、マスコミの前ではるかを命がけで助けることを宣言するよう提案。しかし梶宗一郎が犯人でないことがわかり、事件はふりだしへ。

富永は自分の身を案じ、丸山を責めるなど本性を見せ始めます。

はるかの事件を、政治家として株を上げるチャンスに変えようとしたわけだ

このへんから「あれ?富永議員、楓やはるかのことを心配してないの?」って違和感がではじめるんだよね

そして犯人の告白により、富永が楓と婚約した本当の理由が明らかになります。
それは、耳の不自由な娘の父親になることで、政治家としてのイメージアップを図るためでした。

もっとも、この発想を主導したのは、秘書の丸山(樋渡真司)。

楓と出会った当時、富永にはすでに交際していた女性がいましたが、その女性と別れて楓と結婚するよう丸山が勧めたのです。
これを聞いた富永は、丸山が描いた「政治家として民衆を感動させるストーリー」を選びます。

ちなみに富永が別れた女性は妊娠しており、富永と別れた後は一人で子どもを育てる覚悟をしていました。

しかし、富永は薬のようなものを彼女に飲ませ、お腹の子を堕胎させます。傷ついた彼女は、失意のまま自ら命を絶ちました。

普通に犯罪じゃないか!

案の定、この事件の犯人は、出世しか頭にない富永によって傷つけられた人物たちでした。

親子の形がもとに戻っていく

はるかを自身の人気獲得に利用しようとしたばかりか、いざ事が起きると、自分の身の安全のためにはるかを見捨てた富永。

事件が解決した後も、富永は楓を見て気まずそうに視線をそらすばかり。

その本性を見て楓は失望し、富永の横を静かに通り過ぎます。

そして向かった先は、丸腰のまま自分を銃撃からかばってくれた元夫・和久井拓郎のもとでした。

やがて、捜査一課の刑事たちに保護されて戻ってきたはるか。

楓、拓郎、はるかの三人は、ホテルのロビーで親子の時間を過ごします。

その様子を見ていた杉下右京は、亀山薫に「バベルの塔」の話を持ち出し、言葉を話さない少女によってバラバラだった夫婦の心が戻ったとし、話をまとめます。

心が洗われるわあ…

赤いカナリアについて

今回、富永議員に危害を加えていた赤いカナリアの残党や、その信奉者は捕まりました。

「残党」と呼ばれているとおり、すでにこの組織は警察によって幹部が逮捕されています。

その一人が、死刑囚の本多篤人(古谷一行)。

小野田公顕と学生時代に関わりがあり、今後、特命係や片山雛子にかかわってきます。

「バベルの塔」を観るなら

相棒は「TELASAの見放題プラン」やAmazonプライムビデオのサービス「TELASA for Prime Video」にて有料配信されています。

TELASA for Prime Video」は時々体験キャンペーンをやっているので、チェックしてみてくださいね!

TELASA for Prime Videoはこちら