3代目相棒・甲斐享の初登場回です。
香港にある日本総領事館が舞台であり、海外で活躍する珍しい回になります。

2人の初めての事件にしては複雑すぎない?

どの相棒も初めての事件は斬新なストーリーが多い印象があるよ!
特に神戸君・カイト君・冠城君の事件は今みても見応えがあると思います
・亀山薫(プレシーズン1)
警察の不祥事がからむ事件
・神戸尊(season7最終話)
山村で起きた死因偽装事件
・甲斐享(本作)
在香港総領事館内での事件
・冠城亘(season14初回)
刑務所内での殺人事件
・亀山薫(season21初回)
国賓を迎える迎賓館での事件
第1話「聖域」の概要
放送日
2012年10月10日
主な出演者
賀来千香子・山田純大・団時朗・小林正寛・市川勇
相棒レギュラー
笛吹悦子・伊丹・三浦・芹沢・角田課長・小松・大木・米沢・大河内監察官・内村刑事部長・中園参事官・甲斐峯秋
脚本
輿水泰弘
監督
和泉聖治
第1話「聖域」のあらすじ
舞台は香港。
目黒区中根署の甲斐享は、在香港総領事館の晩餐会に出席した際、けん銃の暴発事故に遭遇します。
事故を起こしたのは、総領事夫人の小日向詠美(賀来千香子)。
館内のコレクションルームで触れたけん銃が暴発し、副領事の妻を死なせてしまったのです。
この事故は、当然のように総領事・小日向貞穂(団時朗)によって隠蔽されることに。
甲斐享もまた、恩のある先輩刑事・根津(山田純大)から「目をつぶってくれ」と懇願されてしまいます。
自分は、このまま隠蔽の片棒を担ぐしかないのか。
心ここにあらずの甲斐享と、ロンドンからの帰国途中、香港に立ち寄った杉下右京が出会います。
甲斐享が香港の総領事館に招待された理由
甲斐享の父である警察庁次長の甲斐峯秋と、総領事館夫人の小日向詠美が、旧知の間柄であったためです。
きっかけは甲斐享が、念願の刑事課に配属されたことを先輩の根津に報告するため、香港を訪れたことでした。
根津は警視庁に採用された警察官ですが、現在は外務省に出向し、在外公館警備対策官として香港で働いています。
現地の総領事館とも交流があり、根津が総領事夫人に甲斐享が香港に来ることを話したところ、夫人の厚意で晩餐会に招待する話になりました。

父親と仲の悪いカイト君は、父親の力で分不相応な会に招かれるのは気が進まないみたい
だけど、先輩の顔を立てるためにしぶしぶ参加します
杉下右京と甲斐享が出会うまでの時系列
杉下右京と甲斐享が出合う前の週、甲斐享の恋人でありCAの悦子が、仕事中に機内(ロンドン→香港行き)で飲み物をこぼすトラブルが発生します。そのとき、杉下右京と悦子が顔見知りになりました。
杉下右京が香港に到着。観光のため香港に滞在を開始します。
根津に刑事になったことを報告するため、甲斐享が香港にやってきて、仕事で同じく香港に滞在していた悦子と合流します。
香港の日本総領事館の晩餐会に出席した甲斐享が、総領事夫人によるけん銃の暴発事故に遭遇し、その隠蔽に加担させられます。
香港を観光中の甲斐享と悦子の2人と、杉下右京が出会います。
悦子がCAであることに気づき、声を掛けます。

カイト君が「わあ……変わったおじさんが声かけてきてるわ…」みたいな舐めた感じで見てるの、後の展開を知ると本当に面白い
第1話「聖域」のみどころ
日本であり、日本ではない場所
在外公館(大使館・領事館)には、原則として、その土地の捜査機関などが立ち入ることのできない「不可侵」の条約が定められています。
館内は「治外法権」の扱いとなっており、日本大使館や日本領事館の中でもし犯罪があれば、日本の捜査機関が捜査を行い、日本の法律で裁かれることになります。

「ここは一種の独立国」
「国王は総領事であり、その意向ですべてが決まる」と根津さんが語っています
ちなみに「大使館」は外交全般の役割を担い、「領事館」は各地域にて主に邦人保護の分野を担います。
今回の舞台となったのは香港地域にある領事館です。中国の日本大使館は北京にあります。
地元警察は館内に立ち入れません。
しかし、日本の警察が来るには時間がかかり過ぎます。
そのため、館内での出来事は、全員が黙っていれば、容易に事実を改変したり、隠蔽したりすることができてしまうということです。

これがタイトル「聖域」につながっているんだね
甲斐享が絶妙にイラつかせてくる
この第1話「聖域」は、反抗期の子どものような甲斐享(設定29歳)の振る舞いが、とにかく鼻につく回です。
父親の話がでるたびに機嫌が悪くなったり、父親本人に向かって「おとといきやがれ」と悪態をついてしまったり、感情のままに行動します。
「親のコネがあれば刑事になることは容易ではなかったか」と問われ、一度は断った葉巻を吸おうとしたり、恋人の悦子に「お父さんのご威光は凄まじい」と言われて不機嫌になったり、「父親の七光り」と煽ってきた相手に頭突きをしたりと、とにかく反抗期の子どものような振る舞いが目立ちます。
こちらは父親と何があったのかよく分からない状態なので、「どうしよう、カイト君を好きになれない…」とだんだん不安になってきます。

右京さん推しの私。
右京さんが初登場の若造に舐めた態度をとられて胸がざわつく……

えぇ…
しかし、そんな視聴者を右京さんがまさかの方法でスカッとさせてくれます!
ある場面で、ブチ切れた右京さんがカイト君の背後を取って腕をひねり上げ、カイト君を思いっきり叱り飛ばしてくれるのです!
season11屈指のアクションシーンであり、これまでのカイト君の振る舞いがチャラになる、すべてに納得できるシーンだと思います。

右京さん推しの私は満足です
制作者の手のひらで転がされていました……
この「保護者と子ども」「教師と悪ガキ」のような2人がどうやって「相棒」になっていくのかがseason11の見どころです。このような関係性からスタートしたことを覚えておくと、今後のストーリー展開がもっと楽しくなります。
甲斐享のいいところも描かれる
とは言え、甲斐享のいいところもきちんと描かれています。
甲斐享は、事故で妻を亡くした副領事の気持ちを推し量り、事故を隠蔽しようとする根津さんに真っ向から反論する姿勢をみせてくれます。

ここ右京ポイント

エレンポイントみたいな制度(?)あるんだ…
ストーリー以外での見どころ
神戸君が腰を抜かす(見れない)
その後、杉下右京は新しい相棒を自ら指名。
これについて大河内監察官から「私も驚きましたが、神戸は腰を抜かしていましたよ」と聞かされます。
出演はないので、神戸尊の驚いた姿は見られませんでした。
甲斐享の父・峯秋と小日向夫人の関係
甲斐享の父・甲斐峯秋と、総領事夫人・小日向詠美は、約20年前、小日向夫妻がオーストリア大使館に赴任していた時、カイト君の父が出向してきたことをきっかけに知り合ったそうです。
その話をする夫人の様子を見て、もう一度、総領事が根津さんに語った「あの言葉」を思い出してみると、小日向夫人の例の件は、不思議なことに今回が初めてではなさそうに聞こえてきます。
「聖域」を観るなら
テレビドラマ相棒の全シーズンは「TELASAの見放題プラン」や「TELASA for Prime Video」にて有料配信されています。
「TELASAの見放題プラン」の無料体験は終わっていますが、「TELASA for Prime Video」の無料体験は続いています。

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甲斐享と父・峯秋の仲が非常に悪いシーズンですが、実は二人はコミュニケーションの時間が足りていないだけ…
二人のことがよくわかる回もぜひ一緒に視聴してみてください。
・season12第1話「ビリーバー」、第5話「エントリーシート」
・season13第10話「ストレイシープ」

海外での活躍回はほかにもseason21「ペルソナ・ノングラータ」(初回SP)やseason22「サイレント・タトゥ」(元旦SP)があります
