テレビドラマ「相棒」に登場する、組織犯罪対策課の大木刑事と小松刑事の記事です。
特命係の部屋をいつものぞいている、あの二人になります。
大木長十郎と小松真琴とは
大木長十郎(志水正義)と小松真琴(久保田龍吉)は、相棒に登場する角田課長の部下であり、組織犯罪対策部組織犯罪対策課(前:生活安全部薬物対策課)の刑事です。
大木長十郎(志水正義) | 組織犯罪対策課刑事 巡査部長 |
小松真琴(久保田龍吉) | 組織犯罪対策課刑事 巡査部長 |
プレシーズンから登場
大木長十郎(志水正義)と小松真琴(久保田龍吉)は、相棒の第一回目となる「相棒~警視庁ふたりだけの特命係~」(プレシーズン第1話)から登場しています。
当初の2人は大木と小松という名前も、特にありませんでした。
杉下右京と同じタイミングで初登場
大木と小松の初登場は、実は杉下右京の初登場とほぼ同じタイミングになります。
杉下右京の初登場シーンは、特命係の部屋で、亀山薫について警視庁のデータベースを眺めているシーンです。
亀山薫は犯人確保に失敗して逆に人質に取られ、その様子がテレビ中継で報道されていました。大木と小松は、特命係の部屋の外でテレビ中継を観ています。
この後、杉下右京はある奇策により亀山薫を助けるのですが、このシーンはその前の場面です。
亀山・伊丹・益子とは同期
大木と小松は、初代(4代目)相棒の亀山薫、捜査一課の伊丹憲一、鑑識課の益子桑栄と、警察の同期になります。
小柄が大木・大柄が小松
大木と小松は、小柄な男性が大木刑事(志水正義)、大柄な男性が小松刑事(久保田龍吉)です。
このややこしいネーミングにより、3代目相棒の甲斐享は、最初2人の名前を間違えて覚えていました。
顔は怖いが性格は温厚
大木と小松は2人とも強面ですが、性格は温厚であり角田課長を慕っています。
話が進むにつれ、大木のほうが見た目に反して話好きでコミュ力が高く、小松はやや空気が読めないキャラになっています。
大木長十郎役の志水正義さんが亡くなる
2018年9月27日、大木長十郎役の志水正義さんが亡くなられました。
season17第8話(2018年12月5日放送分)まで出演されています。
新・相棒とのコミュニケーション
歴代相棒と、大木と小松のコミュニケーションをまとめます。
亀山薫(かめやま・かおる)
人質籠城事件の失態で、特命係に左遷された亀山薫。(PS1)
本人は左遷と気づかず、小松に特命係の部屋の場所を尋ね、嬉しそうに周りに自己紹介をします。
その顔を見た大木と小松は籠城事件の人質であることに気づき、その場で全員が、亀山が左遷されてきた事実を悟ります。
がらんとした特命係の部屋の前で立ち尽くす亀山薫を、大木は好奇の目で、小松はやや気の毒そうな目で見ています。
神戸尊(かんべ・たける)
着任早々、所在のわからない杉下右京を探す神戸尊。その様子を、大木と小松は部屋の外から見つめていますが、見つめるだけで、特に着任時のコミュニケーションはありません。(S8-1)
甲斐享(かい・とおる)
杉下右京の希望で、特命係に配属が決まった甲斐亨。(S11-1)
配属初日、特命係の部屋の前で、大木と小松は角田課長とともに、警察庁次長の御曹司である甲斐享を何と呼ぶべきか話しています。角田課長と大木が(冗談で)「呼び捨てでいい」としたため、甲斐享を見つけた小松は、用事もないのに「おい甲斐亨」と無駄に呼んでしまいます。
冠城亘(かぶらぎ・わたる)
法務省から出向中、杉下右京と事件を解決したことに味をしめ、気が済むまで特命係に居候することにした冠城亘。(S14-1)
season14第2話で、大木と小松は、特命係の部屋で、冠城亘からコーヒーを振る舞われます。コーヒー豆はブルーマウンテンかと尋ねる大木に、冠城は、安価な豆をブレンドしてブルーマウンテンを再現したと話し、二人を感心させています。
なお、角田課長だけは、いつものコーヒーメーカーのコーヒーがお気に入りだそうです。
大木・小松の活躍(?)回
大木と小松は、特命係の部屋を窓からのぞき込むだけで、ストーリーに関わることは無いものと思われがちです。
しかし、回によっては、ストーリー中の説明役や和ませ役となったり、時には特命係の捜査を支援したりと大活躍します。
以下、大木と小松の活躍回の紹介です。
相棒を見直したときに随時更新していきます。
season2
大河内監察官(神保悟志)の再登場回。ストーリーの冒頭で小松が大河内監察官を「ピルイーター」と呼び、タイトル回収をする。
season6
服役中の月本幸子(鈴木杏樹)の再登場回。大木と小松は、月本幸子らの脱走事件の黒幕の疑いのある、城代金融の向島茂(正城慎太郎)の自宅に、特命係と共に乗り込む。
season8
年金事務所の職員が転落死した事件で、特命係がその背後にある巨悪を追い詰めようとする回。杉下右京に協力するため、角田課長は、とある暴力団の罪をでっちあげ、事務所の捜索差押許可状を取得する。明らかな違法捜査に気が進まない神戸尊は、ガサ入れに向かう車内で「度が過ぎている」と杉下右京に苦言を呈する。杉下に文句を言い続ける神戸を見て、同行中の大木と小松は「現場ではよくあること」「物(ブツ)がでれば適法」と神戸を諭す。
Season8は2009年放送ですが、元警察官によれば「当時でもありえない(多分)」とのことです。
捜査一課の伊丹刑事が、昼時のラーメン屋で毒を盛られる。犯人は伊丹が座る直前まで、その席に座っていた人物と推察される状況であった。大木と小松は、伊丹が来店する直前までそのラーメン屋で食事をしていたため、そのことで内村刑事部長と中園参事官に、なぜ不審者に気づかなかったかと理不尽に責められる。
season10
運送会社の資金繰りが関わる事件。特命係に協力し、殺害された運送会社の社長が関わっていた闇金業者の拠点を突き止める。
ピエロに扮する犯人(斎藤工)に、子供7人(大橋のぞみ他)と清掃員として働く平野(遠藤雄弥)、そして神戸尊が誘拐される事件。人質救出後、犯人のもとに向かう杉下右京と神戸尊に、大きと小松が無線機を貸す。この無線機で、杉下右京は犯人の説得に成功する。
season11
神戸という相棒がいなくなり、角田課長にあれこれと調べ物を依頼する杉下右京。大木と小松はそんな杉下に対し、角田課長は頼まれたら嫌と言えない性格であると説明し、依頼を自重するようお願いする。
その後、杉下右京の希望で特命係に配属されることになった甲斐享が警察庁次長の息子であることから、何と呼ぶべきか(坊ちゃんか呼び捨てか)を、角田課長と3人で相談する
特命係にやって来たばかりの甲斐享が、大木と小松の名前を間違える
山で何者かに暴行を加えられ、記憶を失い入院中の甲斐享を、角田課長、大木、小松の3人が見舞う。それぞれ自己紹介として、ブルース・ウィリス、ジョニー・デップ、ロバート・デ・ニーロを名乗り、その場を和ませようとするが、かえって甲斐享を困惑させる。
大木と小松を両脇に引き連れて現れた角田課長を見た伊丹から、大木と小松が「助さん格さん」といじられる。
かつて栄えた早蕨村(さわらびむら)のホテルは、57年前、宿泊客の少女が失踪し、その直後に火災により焼失していた。そして今、ホテルオーナーの親族にあたる二百郷茜(におごう・あかね/演:波瑠)に新たな危機が迫っているとし、特命係が護衛にあたることに。大木と小松もまた、庭師に扮して二百郷の屋敷の警戒を開始する。屋敷内から盗聴器を探し当てるなど大活躍するが、直後に小松が犯人に毒草茶を飲まされ、病院送りとなる。
season12
交番爆破事件の発生後、犯人の少年と行動を共にする甲斐享。杉下右京の指示のもと、大木が防犯カメラ映像を操作し、少年を脅迫するJ・ボマーらしき男を発見する。
杉下右京による、甲斐享ら救出のための籠城作戦に、大木と小松も参加し、甲斐享らを尾行する。しかし、真犯人に対抗するには拳銃が必要だと考えていた甲斐享が、尾行中の大木に目をつけ、路上で投げ飛ばし、懐から拳銃を奪う。想定外の事態に、大木は失態を詫びる羽目になる。
season14
自宅マンションで娘を何者かに殺害された伊縫(いぬい)組の組長が、角田課長に捜査状況について尋ねる。後日、そのことを特命係に話す際、大木と小松は、伊縫組の背景についての説明役を務める。
season15
大木と小松が、冠城亘に鑑識への用事を押し付ける。その際、冠城に、鑑識の益子桑栄(ましこ・そうえい/田中隆三)が猫好きであるという情報を授ける。益子は米沢守(六角精児)と異なり、それまで特命係に非協力的であったが、この情報により冠城は猫の写真集で益子を買収することに成功する。

大木と小松は、益子と警察の同期にあたります。ちなみに亀山薫、捜査一課の伊丹憲一も同期です。
season16
犯人に追われている少年・椎名智弘(小原唯和)を月本幸子(鈴木杏樹)の自宅で保護中、2人を警護するために大木と小松が幸子宅に出向き、インターホンを鳴らす。幸子がドアスコープを覗くと、そこにはスコープに近づきすぎた小松の顔があった。
season17
組織犯罪対策四課の源馬課長(中野英雄)の指揮下で、違法賭博店の一斉摘発が行われる。五課の角田課長以下と、特命係も参加。当日、担当店舗の摘発を終えた杉下右京は、小松班に声を掛けられる。話を聞くと、担当の店舗が休業しているとのことだった。稼ぎ時の週末に運良く休業していたという話から、杉下右京が源馬に疑念を抱くきっかけとなる。
特命係(と青木)が調べたフリマアプリのアカウントを通じて、けん銃の取引が行われていたことが判明。角田課長の命令を受けた小松が、不正な出品者を任意同行し、取り調べを行う。
月本幸子(鈴木杏樹)の卒業回。現場から逃げようとした振り込め詐欺グループの親玉を、杉下右京と小松で確保する。