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『富豪刑事』は、2005年と2006年にテレビ朝日で2シーズンにわたり放送された刑事ドラマです。大人気シリーズ「TRICK」のスタッフが複数参加しており、真面目な刑事たちが「変な音」や「独特の間」でシュールな笑いを誘う、1話完結型の作品となっています。
原作は、『時をかける少女』で知られる筒井康隆先生による同名小説です。犯罪の動機の多くはお金が絡むものですが、もし警察に無限大の資金があればどんな悪人も捕まえられるのではないか、という実験的な発想にワクワクさせられるストーリーとなっています。
原作の主人公は神戸大助ですが、本作は神戸美和子(深田恭子)が主人公となっています。
原作小説はこちらです。
2020年、主人公を神戸大助としたアニメ化・舞台化もされました。
ドラマ富豪刑事の概要
放送期間・話数
・富豪刑事(全10話)
放送期間:2005年1月13日~3月17日(木曜21時)
・富豪刑事デラックス(全10話)
放送期間:2006年4月21日~6月23日(金曜21時)
制作・スタッフ
制作 テレビ朝日(デラックスのみ、テレビ朝日・ABC共同制作)
監督 長江俊和、常廣丈太、阿部雄一(S1)、池添博(S2)
脚本 蒔田光治、福田卓郎
音楽 辻陽
原作 小説「富豪刑事」(筒井康隆)
キャスト
深田恭子
山下真司
寺島進
野波麻帆
鈴木一真
升毅
相島一之
西岡徳馬
載寧龍二
中山恵
虎牙光揮
市毛良枝
夏八木勲
筒井康隆
ほか
ドラマ富豪刑事の見どころ
人気小説によるロングヒット作品
ドラマ「富豪刑事」の原作は、筒井康隆先生による小説「富豪刑事」です。
1975年から「小説新潮」にて連載が始まり、2005年にドラマ化、2020年には「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」としてアニメ化、同年に「富豪刑事Balance:UNLIMITED THE STAGE」で舞台化された超ロングヒット作品となっています。

筒井康隆先生は俳優としても活動されており、本作でもSeason1にあたる「富豪刑事」で、主人公の祖父のライバル役として登場されています
隠しきれないTRICKの匂い
テレビ朝日で制作された大ヒットドラマ「TRICK」。
富豪刑事のドラマスタッフには、このTRICKと共通するメンバーが多く参加しています。
・プロデューサー:桑田潔、阿部謙三
・脚本家:蒔田光治、福田卓郎
・音楽:辻陽
など
そのためか、変な音が鳴る演出や独特な笑いの間、あちこちに散りばめられたパロディネタ、そんな楽しい展開の中で突然背筋がゾッとするような人間の闇を織り交ぜてくるなど、TRICKが好きな人なら間違いなく楽しめる作品となっています。
デラックス第9話では、売れないコメディアンの野村(日村勇紀)が山田奈緒子を思わせるガラガラの客席でギャグを披露しています。
ドラマ「相棒」のTRICK回(?)も貼っておきます。
大富豪による規格外の捜査
ストーリーの見どころは、主人公・神部美和子が祖父の莫大な財産と人脈により行う規格外の捜査活動です。
毎回、警察捜査では考えられない多額の資金を必要とする作戦が展開され、視聴者を楽しませてくれます。
捜査にはうまくいく部分もあれば計画どおりに進まない部分もあり、美和子の身が危険にさらされることもあります。
どの作戦にも多少の怪しさはあるものの警察がこのような罠を仕掛けるはずがないため、犯人たちも油断します。
とはいえ、犯人たちの予想外の行動により、当初の作戦どおりには進みません。
そのため、焼畑警察署の刑事たちと犯人の攻防も含めて楽しめる作品となっています。
「デラックス」はシリアスなストーリーも多め
富豪刑事の次シリーズとなる「富豪刑事デラックス」はレギュラーメンバーの変更なしで、神戸家の財産もストーリーもかなりボリュームアップしています。

最初のシリーズよりも人手が要る作戦が増えていて、焼畑署員の活躍も前より増えている感じだね
デラックスになって、神戸家のスケールもアップし、クラシック曲の使用も多くなっています。

富豪刑事で使われているクラシック曲はこちらの記事でまとめました!
及川光博が主題歌を歌っている
富豪刑事(初期シーズン)の主題歌「愛のメモリー」を歌っているのは、俳優の及川光博さんです。
「愛のメモリー」は松崎しげるさんの1977年発売のシングルで、本作の主題歌はそのカバー版となります。
最終話「絶体絶命の富豪刑事」では、及川光博さんも刑事部長の大谷役で本編ドラマに登場します。

及川光博さんがこの4年後、日本一有名な刑事ドラマで「神戸」を名乗ることになるとは、まだこのとき誰も知らなかったんだよね

多才すぎる!
ドラマ富豪刑事のストーリー紹介
「富豪刑事」(初期シーズン)

大富豪による規格外の捜査とは一体どのような感じなのか、ストーリーの一部を紹介します
現金輸送車が襲撃され、5億円が奪われた通称「5億円事件」。
その時効が2週間後に迫るタイミングで、神戸美和子が焼畑警察署に赴任します。
容疑者は、発明好きの幡野(甲本雅裕)と、不法投棄反対運動のリーダー的存在である須田(温水洋一)の2名にまで絞られていました。
美和子は、金の力でこの2人を世界が注目する人物として持ち上げ、金遣いを荒くさせることにより、奪った金に手をつけるよう仕向けてはどうかと提案します。

美和子の作戦で、幡野と須田はそれぞれ突然の幸運が舞い込んですっかり気をよくしてしまうんだ

犯人じゃないほうの奴が気の毒すぎる…
焼畑警察署管内の美術館に、「怪盗X」からの盗難予告状が届きます。
その美術館には、海外のコレクターから手に入れたばかりだという数億円の絵画がありました。
これまで「怪盗X」を野放しにしてきた鎌倉課長には後がなく、刑事たちはその絵画を必ず守らなければなりません。
そこで美和子は、それよりも明らかに高価な絵画を複数展示しておけば、犯人がどれを盗めばよいか迷って足止めできると考えます。さらに念のため、それらは精巧な贋作にしておけばよいのではないかと提案します。

美術館の自慢の絵画が、歴史的な名画に囲まれてる図がかわいそう…
宮本鋳造の社屋の火災により、社長が焼死する事件が発生します。
容疑者は江草鋳物の江草兄弟で、過去にも同業の会社が同じような火災に見舞われていたため、ほぼクロと言える状況でした。しかし、どのようにして火災を引き起こしたのか、そのトリックだけがわかりません。
そこで美和子は、宮本鋳造と同じ造りの建物を持つ鋳造会社を新設し、祖父が厳選した幹部を据えて江草兄弟のライバル社を作り出し、もう一度犯行を行わせることを提案します。

今でこそ株式会社は資本金1円でも設立できるけど、当時(2005年)は1,000万円以上の出資が必要だったんだ

美和子が会社を作るって言い出したときの空気感はそういうことなのね
中小企業を経営する高森陽一(吹越満)の小学6年生の息子・映一(佐藤和也)が誘拐され、やがて高森家に身代金1,000万円を要求する電話が入ります。高森は警察の監視下で身代金を運びますが、途中で犯人の指示を受けて警察を撒いたため、犯人に1,000万円を奪われてしまいます。すると金を得た犯人は何と再び高森家に電話をかけ「もう1,000万円で息子を返す」と要求しました。犯人が欲を見せ始めたと考えた美和子は、高森に1億円の融資を取り付け、犯人に1億円を1,000円札(約100キログラム)で渡し、運搬に手こずっているところを捕まえる提案をします。

高森への融資は、実際は神戸家が用意した金を銀行員を装って渡したんだよね

警察がお金を用意したとバレなければいいだけだからね
この事件は、高森の会社の元経理担当者が実行犯でした。しかし現金の重みで橋の手すりのネジが外れ、犯人は転落死してしまいます。子供は無事に発見されますが、真相はかなり不気味な回となっています。
抗争が激化する暴力団の竜神会と不知火組が手打ち式を行う情報が焼畑警察署に入ります。これで抗争が終わると一安心する鎌倉ですが、そのために構成員が焼畑市に集結すれば、どこで小競り合いが始まるかわかりません。仕方なく彼らが宿泊しそうな市内の施設すべてに警察官を配備しようとしますが、人員不足で行き詰まることに。そこで美和子がすべての宿泊施設を予約で埋め、さらに市内最大の高級ホテルで神戸家所有の「エンジェルホテル」を使い、構成員をこのホテルに集めて警備の規模を抑えることを提案します。

作戦どおり、当日はすべての関係者がエンジェルホテルに集結したんだけど、残念なことに殺人事件が2件も発生してしまうんだ…

1件は民間人が亡くなっていて、鎌倉課長はかなりまずい立ち場に置かれるんだ
さっそく鶴岡係長が後釜につこうとしているよ
3年前、妻が行方不明となった塚越浩一(篠井英介)について、当時、浩一が布にくるまれた遺体らしきものを埋めていたのを見たという目撃者(マギー)が現れます。しかしその場所は、現在は大型商業ビルが立ち並んでおり、掘り返すことのできない場所でした。
さらに目撃者は、その遺体らしきものから日流商社の株券が落ちたといいます。当時、大暴落した銘柄であり、このことから夫が妻の浪費に嫌気が差して株券ごと埋めた可能性が考えられました。そこで美和子は、日流商事の株価を引き上げて浩一が掘り起こしたくなるように仕向ければ、おおまかな遺体の場所がわかり探しやすくなるのではないかと提案します。

この件はいろいろと裏があって、神戸家の活躍は事件解決に貢献できなかったんだ…

だんだん美和子の純粋な推理力も見どころになってきたね

あと、株券がまだ紙だったころだね!
現在のように株式が電子化されたのは2009年1月5日からです。
「富豪刑事デラックス」
よりパワーアップした「富豪刑事デラックス」では、一筋縄ではいかない事件やシリアスなストーリーも多くなります。
特におすすめなのは旧華族が登場する2作品です。

旧華族って何?

明治維新から始まって1947年の戦後で廃止された日本の身分のことだよ
元は一部の公家や大名に始まっているらしいんだ
デラックスに登場する旧華族は、第1・2話の西村礼次郎(江守徹)と、第8話の大﨑春堂(石丸謙二郎)です。
神戸喜久右衛門などのような戦後や平成の成功者たちを「成金」「下品」と考えています。
しかし西村は虚栄心、そして大﨑は新しい時代との葛藤から、いずれも身近な人を殺めてしまいます。
第1・2話は、100億円は下らない大粒ダイヤモンド「シルバーキャット」を所有する旧華族(爵位は「伯爵」)の西村礼次郎(江守徹)が登場します。
ある晩、西村邸で強盗事件が発生。ダイヤは無事でしたが犯人と鉢合わせた執事が殺害されてしまいます。犯人が再びダイヤを盗みに現れると考えた美和子は、オークションを開催して犯人をおびき寄せ、豪華客船に閉じ込める作戦を実行することに。
その一方で、西村は支援している京都の華道の家元・花里(清水紘治)の3人の娘たちの後継者争いが気がかりであるとし、ダイヤモンド事件と同時進行で、布引幸四郎が京都の花里家を訪問します。

伯爵とは、明治時代に制定された華族令における5階級の爵位(上から公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵)の一つなんだ
主なゲスト:江守徹、伊武雅刀、デヴィ夫人
【花里家】清水紘治、雛形あきこ、平岩紙、松永京子、中村靖日

京都のほうは金田一耕助の事件みたいな雰囲気を感じた!
もちろん本編事件とつながっていくよ!

美和子の豪華客船の方では、伊武雅刀さんが演じる、TRICKに出てきそうなカードマジックで能力者を装う怪しい男もでてくるよ
金に女と見栄を張る西村でしたが、毒がまわるまでの最期の時間に刑事たちの前で弾いたモーツァルトは、短いながらとても美しいものでした。ストーリー中盤で、西村が喜久右衛門の前で弾いたのは甘美なジャズピアノの曲。しかし西村のそれまでの振る舞いから、喜久右衛門は「弾けるのはその曲のその部分だけではないか」と疑います。それを受けて最期に「高貴な身分」の意地を見せたのではないでしょうか。

本当は音楽や華道といった芸事に明るい、心の豊かな人だったんだと思う

デラックスに入ってからクラシック曲の使用も多くなったね
富豪刑事で使われた曲や、西村が弾いた曲はこちらの記事にまとめたよ!
大正12年(1923年)に創設された華族出身者を中心とする会員制の「無限倶楽部」。贅沢な施設を多数保有し、ステータスの高い者たちの集まりとして、ごく一部に知られる存在でした。
その会長であり旧公爵家の今出川が、自室で遺体となって発見されます。状況から鎌倉は自殺と判断しますが遺書は見つかっておらず、会員の大﨑春堂(石丸謙二郎)は早々に自殺と判断した警察に苦言を呈します。その後、新会長に就任した一般家系の垣内が何者かに殺害されたため、「今出川の時に捜査をしていれば」と大﨑は焼畑警察署へ猛抗議。しかも今回の件で「無限倶楽部」が世間の注目をいたずらに集め、妬みの対象となっていることにも「われわれがどれだけ社会貢献しているかも知らず…」と怒りを滲ませます。そこで美和子は、無限倶楽部よりもはるかに高級な会員制クラブを無限倶楽部の隣に設置し、世間の妬みを引き受けることを提案します。
主なゲスト:石丸謙二郎、高橋長英

第1話・2話の西村の回にはギャグテイストもあったけれど、大﨑は笑いなしのガチ回。
自分たちの家が世の中に貢献してきた特別な存在であることを誇りに思っていて、時代の成功者たちを「成金」と見下しているよ…

でも、そうした「成金」たちにも会員になってもらって会費を集めなければクラブの存続は難しい状況。
そのことが大﨑にはかなり不快なんだ
大﨑春堂のことを傲慢で時代錯誤な人だと見ることもできるかもしれません。
しかし最後に見せた狂気と涙は、胸が痛くなりました。

太宰治の「斜陽」を読んでいるかどうかで、だいぶ感想が変わる回な気がする!

他の回もストーリー展開がかなりパワーアップしているよ
神戸家の運転手・伊東(虎牙光揮)が人身事故を起こしたとし、神戸家に振り込め詐欺の電話が入ります。松江も喜久右衛門も騙され、犯人の要求をはるかに上回る現金3億円を用意して待ち合わせ場所に向かおうとしていたところ、美和子が伊東と共に帰宅して詐欺であることが判明。そこで、いわゆる「騙された振り作戦」に切り替えます。
待ち合わせ現場に現れた小杉(金子貴俊)は事情を知らず代理人としてやって来ただけでしたが、小杉の協力で、振り込め詐欺グループのリーダー石原(長井秀和)にたどり着く美和子たち。しかし背後にある組織は依然として不明のままで、石原も口を割りません。そこで美和子は、石原に結婚詐欺を仕掛ける作戦を提案。美和子の目的は石原を改心させることでしたが、石原から上納用の資金を奪えば背後の組織が動く可能性があるため、焼畑署一同で美和子の詐欺をサポートします。
主なゲスト:金子貴俊、長井秀和、船木誠勝、でんでん

タチの悪い元恋人役を布引が、アラブの石油王の随行者役を焼畑署員が演じているよ

作戦はギャグテイストだけど、事件の展開はかなり見応えがあるね
ドラマ富豪刑事の登場人物(神戸家)
神戸美和子(かんべみわこ)
神戸美和子/深田恭子
資産家の祖父をもつ、だいぶ天然なお嬢様です。
使命感や正義感は強く、刑事の道を自ら志しました。1982年11月2日生まれで、階級は巡査です。

まばたきや挙手など、美和子が動くたびに「キラリン」みたいな謎の音が入るよ
しかし世間を知らないため、金持ちの感覚で周りの人物の心を意図せず逆撫でしてしまうことがあります。
警察学校時代はリムジンで送り迎えされ、焼畑警察署への初日はヘリで出勤するなど、当初から同僚の反感を買っていました。
特に美和子に敵意を向けているのは、刑事課の鶴岡、狐塚、猿渡です。
美和子を警察から追い出そうとたびたび悪意を向けますが、美和子には理解できない感情であるため効果がありません。

つよい…
捜査会議が行き詰まると、「あのーちょっとよろしいですか」と美和子が挙手し、祖父の莫大な私財を使った策を提示することがお約束となります。
美和子が提案する作戦は突拍子のないものばかりですが、意外に的を射ており、何より他の刑事の捜査能力が高くないため他に打つ手がなく、美和子の提案が採用されます。

時効間近の事件だったり、鎌倉課長が失態を繰り返したせいで解決を急がないといけない事件だったりと、だいたいいつも余裕がないんだ
事件が解決すると、美和子は犯人のことを「そこじゃない」という部分で非難し、「お前に何がわかる!」とだいたい犯人を怒らせます。
そしてそのまま迎えのリムジンに乗って帰るため、刑事課員たち(主に狐塚)に「勝手に帰るな」とツッコまれるのがお約束です。

わかっているのに笑ってしまう…
美和子は同僚の西島を慕っていますが、本人は気づいていないのか相手にされていません。
デラックス第6話のウェディングプランの会社を立ち上げる回では、パンフレットに新郎新婦姿の自分と西島の写真を使っています。

こわっ…
神戸喜久右衛門(かんべきくえもん)
神戸喜久右衛門/夏八木勲
政財界や裏社会の人間に広く顔がきき、莫大な資産を築き上げた人物です。

フィクサーってやつかな?
孫娘の美和子を溺愛しており、美和子の出勤を毎朝見送りますが、興奮すると発作を起こしてしまいます。
若い頃にはかなりあくどいことをして今の地位や財産を築いたようですが、現在は過去の自分の悪行を悔いており、美和子が自分の財産を正義のために使ってくれることを心から喜んでいます。
美和子が捜査の相談をすると「お前はもうそんな重要な仕事を任されるようになったのか」と毎回涙を流して喜び、金も人脈も惜しみなく提供しています。

お金がいっぱいあるだけじゃなくて、人脈が特にすごいんだ

茶番のような作戦でも東大教授や銀行の頭取など高い戦力を投入してくれるよ!
また、どうすれば人の心を動かせるかを知り尽くしており、悪知恵が働かない美和子に人を陥れるためのアドバイスを送ることもあります。

昔かなり悪いことしてたんだろうなっていう知恵の出方なんだよね

悪い顔をすると、すぐ秘書の松江にたしなめられるのもお約束なんだ
喜久右衛門としては、悪事で築いた資産を社会に還元し、自分の罪悪感(本人は「重荷」と表現)を少しでも減らしたいと考えているようです。
しかし、中途半端なことができない性分らしく、本格的な美術品を入手したり、一流の人材で会社を経営したりしてしまうため、結果としてさらに財産が増えてしまいます。
長年、警察に多額の寄付をしてきた人物でもあり、焼畑警察署の神山署長の計らいによって、美和子は念願の刑事になることができました。
鈴木松江(すずきまつえ)
鈴木松江/市毛良枝
美和子の祖父・喜久右衛門に仕える優秀な秘書です。
普段は凛とした佇まいで穏やかな笑みを浮かべ、高齢の喜久右衛門の体調を優しく気遣っています。
喜久右衛門とは古い付き合いのようで、喜久右衛門が昔の悪事を思い出して美和子の前で悪い顔をすると、松江がそれをたしなめるのがお約束となります。
一方、喜久右衛門の過去の悪事のことは松江もよく覚えており、どのように美和子の捜査に金を使おうか悩む喜久右衛門に対して「あの時の方法がいいのではないか」と助言することも。
時には美和子に喜久右衛門以上に役立つ知恵を提案することもあるなど底が知れない人物です。

デラックスでは、喜久右衛門に恋人ができたことで不機嫌になる可愛らしい一面も!

どういう関係なんだろう
また、松江の美和子への提案が喜久右衛門に「お前の考えることは小さい」と小馬鹿にされる回もあり、その際にはイラッとしたような顔をして喜久右衛門を見つめる場面もあります。

色々あって現在の主従~夫婦の間みたいな関係に落ち着いた二人なのかな
伊東隆行(いとうたかゆき)
伊東隆行/虎牙光揮
美和子の運転手です。
犯人が捕まると(たとえ犯人が美和子に激昂している状況の中でも)「お嬢様、お迎えに上がりました」と、どこからかやって来て美和子をリムジンに乗せて送り届けます。
セリフはほとんどの回でこの一言のみであり、しかもずっと無表情なのですが、その存在感は抜群です。

車以外に、ヘリコプターやプライベートジェット機も運転しているよ
デラックスではさらに存在感が増しており、第3話では「人身事故を起こした」という嘘の電話で神戸家への振り込め詐欺に利用されかけたり、第6話では犯人に襲われそうになった美和子を格闘術で守っています。

ちょっとだけ上田次郎みたいな構え方してる!
デラックス第9話では時効の迫る事件を前に、交通課の女警である樋口と菊池に「あのーちょっとよろしいでしょうか」と発声し、続けて「お嬢様から先輩方にお願いがございます」とリムジンに乗ったままの美和子に取り次ぎます。

10億円分の金塊を盗んだ容疑者の男性に金を使わせるため、接近してほしいっていうお願いだったね
ドラマ富豪刑事の登場人物(焼畑警察署)
鎌倉熊成(かまくらくまなり)
鎌倉熊成/山下真司
焼畑警察署の刑事課長で、階級は警部です。
捜査会議を終えたとき「以上、散会」と言う口癖があります。

美和子以上にかわいいからね
見た目も態度も、いかにも昭和の熱血刑事タイプ。
第9話「学園の富豪刑事」では、ラグビー部の顧問が狙われる事件を解決するため、神戸家が創設した高校のラグビー部顧問として、生徒たちに熱血指導を行う回もありました。

山下真司さん主演の『スクール☆ウォーズ』のパロディだね
しかし刑事としてはあまり優秀ではないようで、いつも的はずれな指揮をとってしまいます。
そのため神山署長からの圧力は強く、部下からもあまり慕われていません。

署長にダメ出しをされているときの切なそうな顔がだんだん可愛らしく見えてしまう…

庶民的な感覚も見せてくれるから親しみも湧いてくるよね
デラックスもそのままの可愛らしさで登場します。
神山郁三(かみやまいくぞう)
神山郁三/西岡徳馬
焼畑警察署の署長で、階級は警視正です。
県警上層部に常に気を遣っており、成果をあげられない鎌倉をよく叱っています。

確かに鎌倉課長も悪いんだけど、神山署長もズルいんだよな
刑事課が成果を上げられないのは鎌倉の責任であるとし、県警上層部が鎌倉を厳しく追及している時は、彼らと一緒になって鎌倉を責めます。
その一方で、鎌倉たちが事件を解決すると、あたかも自分の手柄であるように上に報告しているようです。
第1話では、警察に多額の寄付をしている喜久右衛門に配慮し、美和子を刑事にするため鎌倉に押し付けました。
美和子を特別扱いすることはありませんが、上層部の機嫌を損ねないよう、やむをえず美和子の提案に乗る場面もあります。
また、美和子のアイデアによる手柄で味をしめたのか、第4話あたりからは積極的に美和子の意見を採用する場面が増えます。
布引幸四郎(ぬのびきこうしろう)
布引幸四郎/寺島進
焼畑警察署の刑事で、階級は巡査部長です。
人相が悪く、第5話ではヤクザの組長からスカウトされたり、銃撃戦のあと被疑者と間違われて連行されかけたりしています。
容疑があれば締め上げればいいと考えている物騒な刑事であり、布引が取り調べを担当するとだいたいトラブルになっています。
それでも、焼畑警察署の刑事の中では初期からかなりまともな捜査能力を持った刑事です。
美和子に対しては、他の刑事たちのように悪意はなく、意外にも面倒見のいい先輩として接しています。第9話「学園の富豪刑事」ではキャバクラに独断で潜入捜査をしていた美和子を助けだしたこともありました。
生け花を習っていたことがあるようで、デラックス第1話や最終話では花を生けているシーンもあります。
西島誠一(にしじませいいち)
西島誠一/載寧龍二
焼畑警察署捜査課の若手刑事で、階級は巡査です。
外見は当時の流行りの若者風(チャラい)ですが、経験不足ながらも仕事熱心な人物であり、美和子にも刑事課の先輩として親切に接しています。
犯人にやられたりドジを踏んでしまったりすることも多い刑事ですが、美和子のピンチを救うこともあります。

非番の呼び出しの際、気を利かせて美和子にも声をかけてやるため、鶴岡たちから「余計なことするな」と怒られているよ
美和子の天然な可愛らしさに癒やされている様子も見られますが、逆に美和子が慕っている様子をみせると、なぜかまったく気づきません。
鶴岡慶一(つるおかけいいち)
鶴岡慶一/升毅
焼畑警察署捜査課の警部補。狐塚や猿渡とともに美和子を厄介者扱いしています。
また、普段は鎌倉課長の顔色をうかがう一方で、鎌倉の後釜を密かに狙っている人物です。
狐塚などから「次の課長」のように言われると気をよくしています。

回が進むと「警部」と鎌倉を呼ぶ声に返事をし始めたりと昇進への気持ちが隠しきれなくなってくるんだ
見栄っ張りなところがあり、第5話では通信講座で学んだという英語を披露してみたり(全く通じなかった)、自分のことを「ワインにはうるさい」としながら、神戸家のワインを飲み、温度管理の不備で駄目になった品とは知らず褒め称えたりしています。
デラックス第4話で、占い師である犯人が「神戸美和子がバスで事故に遭う」と予言。この響きで鶴岡は何かに気づきそうになりますがダメでした。すべてが明らかになった後、交通課の女警に温泉に落とされ、乗り物のbusではなく風呂のbathだったと気づきます。

最初は鶴岡係長も鎌倉警部に並んでおとぼけだったけど、回が進むにつれてだんだん真面目に捜査指揮をとりはじめるんだよね

回が進むごとに事件も複雑化していくから、鶴岡や猿渡がしっかりするしかないんだと思う
狐塚虎彦(こづかとらひこ)
狐塚虎彦/相島一之
焼畑警察署の刑事で、階級は巡査部長です。
初出勤する美和子のリムジンをパンクさせるため、署内の路面にまきびしを仕掛けるなど、美和子に対しては小物っぽさのある同僚として描かれています。

本当に警察官なのか…?
同僚の猿渡とは、美和子を辞めさせたがっている点では意見が一致していますが、性格が合わないため、それ以外ではよく言い争いをしています。
第1話で西島に「(被疑者を)しょっぴく理由なんてでっちあげればいいんだよ!」と指導しており、刑事としても不真面目なようです。

仕事に対して消極的なキャラだけど、本当はいいやつなんだ!
デラックス第7話では、美和子の作戦に協力する三ツ星シェフの久留米(田中要次)に目をつけられ、大量の玉ねぎのみじん切りを命じられます。最初は怒られながらみじん切りをやっていた狐塚ですが、最後には「お前の玉ねぎのみじん切りはパリでも通用する」と言われ、「人にこんなに褒められたのは生まれて初めてだ」と泣いています。

このシーンめちゃくちゃ好き
猿渡哲也(さるわたりてつや)
猿渡哲也/鈴木一真
焼畑警察署の刑事で、階級は巡査部長で、布引からは「サル」と呼ばれています。
美和子を辞めさせたがっている点で狐塚と思いを共有していますが、仲が良いわけではありません。
また、狐塚と違って刑事の仕事には積極的であり、美和子の作戦に対しても(文句は言いつつも)協力する、素直な性格をしています。
前半は他の刑事と同様にあまり能力がなく、第3話では、お世話になった先輩警察官を全面的に信頼してしまい、美和子を危険にさらしてしまう失敗もありました。
トレードマークはカールしたモジャモジャの髪型で、最終話ではお札が引っ掛かっています。
デラックスになると、髪型が落ち着いて見た目がかなりおしゃれになっています。刑事としても成長しており、特に第6話では犯人を追跡中、拳銃を発砲して民間人の女性を守るシーンもあります。

デラックスの猿渡のほうが好き
ミニパト女警(樋口純子、菊池裕美)
野波麻帆、中山恵
焼畑警察署交通課の女性警察官です。
制服のスカートをミニに改造し、つけ爪やアクセサリーまで付けているなど、見るからに不良警察官。
勤務中に、どうやら屋外で用を足したり(!)カラオケへ行ったりとやりたい放題の行動を見せます。

二人ともめちゃくちゃ美人なのに…

デラックス第9話ではドレス姿になるんだけど、二人ともスタイルが良すぎてビビる
美和子のことが気に入らず、美和子のリムジンに硬貨で傷をつけようとしたり、他にも金持ちと結婚して玉の輿に乗ろうとしたり男に騙されたりして、刑事課が追っている事件の捜査を邪魔になることもしばしば。
その一方で、活躍回もあります。
時効の迫った事件を追う第1話「富豪刑事の囮」とデラックス第9話「富豪刑事の時効捜査」では、容疑者の男性に隠した金を使わせるため、刑事課の捜査に協力しています。
また、第4話では、誘拐された少年を懸命に救出する場面もありました。
「富豪刑事」を観るなら
「富豪刑事」「富豪刑事デラックス」の全シーズンは「TELASAの見放題プラン」やAmazonプライムのサービス「TELASA for Prime Video」にて有料配信されています。
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富豪刑事と一緒に、同じテレ朝の「相棒」も観れるよ!
おすすめ回を紹介するね
・相棒15第1話「守護神」
相棒のTRICKみたいな回です。相棒レギュラーの仲間由紀恵さんも登場します。ストーリーはオカルト回です。
・相棒5第11話「バベルの塔」、相棒13第10話「ストレイシープ」
寺島進さんが警視庁一のスナイパー役で登場します。
・相棒7第19話「特命」
及川光博さん演じる二代目相棒・神戸尊(かんべたける)の初登場回です。かなり後味の悪い事件からのスタートとなります。

