【相棒】衣笠藤治と青木年男の関係を解説

相棒15で警視庁副総監に就任した衣笠藤治と、相棒14で初登場し、相棒15で警視庁に入庁した青木年男
この二人は、青木年男の父・綱一郎が衣笠藤治と幼なじみであり、衣笠藤治は年男が生まれた時から知っていると話しています。
この記事では、衣笠藤治と青木年男の関係をまとめます。

この記事には、相棒16最終話「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」の重要な内容を含みます。

衣笠藤治と青木年男の関係

衣笠藤治と青木年男の父親は幼なじみ


青木年男の父・綱一郎衣笠藤治と幼なじみだとわかるのは、相棒15「守護神」の回となります。
青木綱一郎は、息子の年男によれば「いまだにうだつのあがらない警察官」とのこと。
どうやら綱一郎はノンキャリアの警察官であり、その中でも出世とは遠い存在であることがうかがえます。
一方で、衣笠藤治の階級は「警視監」であり、警視庁の副総監として「警視総監」への競争レースにもある人物です。
警察官としては大きな格差がありそうな二人ですが、息子の年男によれば二人は「竹馬の友」であり、「子どものころの関係は、現在の地位や階級を超越するよう」だと話しています。
もちろん、衣笠藤治も綱一郎のことを、今も親しい友人と思っている様子です。

相棒17「ボディ」では、甲斐峯秋に青木年男との関係を説明する際、綱一郎のことを「親友」と呼び、青木年男のことは「生まれた時から知っている」と話しています。

実は写真でしか登場していない青木綱一郎

青木綱一郎は、衣笠藤治とのツーショット写真のみの登場で、映像はないんだ

えっじゃあ衣笠副総監との関係がわかるようなシーンはないんだね

青木綱一郎が登場(?)したのは、相棒20「冠城亘最後の事件」。
衣笠が自身の執務室で、1枚の写真を見つめているシーンのみとなります。
写真の裏面には「平成7年 青木綱一郎と」とおそらく衣笠自身により書かれた文字があり、写っているのはフチありのメガネをかけた浅利陽介さんとなっています。

父の綱一郎の役者さんも、青木年男と同じで浅利陽介さんなんだね

ところでこの写真、パトカーの前で二人とも自動車警ら勤務の警察官って感じで写ってるんだよね

制服も夏用半袖だし、無線機までつけてるし…

気になってるのは、キャリアの衣笠にこんな時代あるのかなってことだよね

青木綱一郎と同じ格好で写真が撮りたくて衣笠が借りたのかなあ?

家族同士の交流もある

こうした関係から、衣笠藤治と青木年男は、家族同士での交流もあったようです。
相棒15「アンタッチャブル」では、衣笠藤治の娘・里奈が初登場しますが、この回では中学に入る前の里奈と青木年男(おそらく区役所に勤めていた頃の青木)が、衣笠と表札のある住宅の前で撮影した写真を、特命係に見せているシーンがあります。

青木年男が警視庁に入れたのは衣笠藤治のおかげ?

相棒15「アンタッチャブル」にて、青木年男は特命係に「僕なんかが警視庁に潜り込めたのは親父のコネのおかげですから」と話しています。

で、本当にコネ入社なの?

親友の息子である青木年男に、衣笠が目をかけていたとしてもおかしくない状況ですが、果たしてどうなのでしょうか。

青木年男はサイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官として入庁しています。
同じ時期に法務省をやめて警視庁に入庁した「巡査」の冠城亘(元キャリア官僚)を差し置いて(?)「巡査部長」の待遇での入庁となります。

まあ冠城亘とは採用枠が異なるからいいとして…

劇場版「X-DAY」や相棒11で活躍していた岩月彬(田中圭)や小田切亜紀(関めぐみ)は、前職でエンジニアをしていたって話していたね

この二人はサイバー捜査官としてすごく優秀っぽい感じだったよね

しかし、青木の前職は区役所の職員で、特にシステム開発とかに関わる仕事ではないように見受けられます。

また、衣笠藤治はサイバーセキュリティ対策本部の発足の「キーマン」として相棒15「守護神」で紹介されています。

そして青木年男が入庁したのもちょうどサイバーセキュリティ対策本部が発足した年

このことから、本人の言うように衣笠藤治が青木を推薦した可能性は否定できません。

もちろん青木年男が実力で入庁できた可能性もあるけど、衣笠藤治の力が働いた可能性は十分にあるってことだね!

それにしても青木、「僕なんかが警視庁に潜り込めたのは…」ってやけに謙虚じゃない!?

これは特命係に衣笠藤治の娘の情報を与えて、わざと接触させようとしている時のシーンだね

複雑な事情を抱える衣笠の娘に近づけば、衣笠の逆鱗に触れることを知っているんだ

そっか、特命係への復讐に燃えていた頃の青木だね

青木年男は、米沢守並みに特命係の役に立っており、素の能力はかなり高いといえます。

しかし、サイバー捜査技術の面では、同僚の谷崎や土師太に比べて優れているような描写は特にありません。

むしろ、二人とも青木のことをちょっと見下しています。

見下されているのは青木の性格もあるだろうけどね

青木が真価を発揮するのは、やっぱり特命係の雑用をこなしている時なんだね!

青木年男が特命係の役に立ちすぎてしまうエピソードはこちらの記事でまとめています。

衣笠藤治との関係を秘密にしたい青木

衣笠藤治に強いコネがある青木年男は、当初はそのことを周りに隠そうとします。


相棒15「守護神」では、情報通の角田課長が青木に衣笠副総監との関係を尋ねていますが、その際「あまり言いふらさないでください」と青木は角田課長に釘を刺しています。

まあ、コネ入社とか陰で言われたら嫌だもんね

後から解説する「疑惑」さえなければ「そうなんだろうね」と思えるけど…実際はどうなんだろうね

衣笠藤治との関係がバレて刑事部長らも気を遣うように

ところが、相棒16「暗数」では、衣笠藤治が青木と料亭で二人で食事をし、店から出たところで襲撃される事件が発生します。この食事会を知っていた人物は限られていたため、青木も容疑者の一人に。

この件で、警視庁内で二人の親密な関係が知れ渡ったと考えられます。

これ以降、内村刑事部長たちも青木にちょっと気を遣うんだ

相棒16「容疑者六人」にて、青木が犯人であると知っている内村部長や中園参事官ですが、陰で青木のことを「虎の威を借る狐」(虎:衣笠藤治、狐:青木年男)と呼び、その対処に頭を悩ませていました。

この事件は後ほど詳しく解説するね

他にも、刑事部長らが衣笠藤治に気を遣って青木への対処を改めた回があるよ


衣笠藤治に気を遣い、刑事部長らが青木への態度を変えたのはこの件だけではありません。

相棒18「青木年男の受難」では青木が何者かに拉致され、犯人に警視庁のサーバーにアクセスさせられる事件が発生します。

青木の身の安全よりも、まずは青木のアクセス権を停止させようとする内村刑事部長ですが、冠城に衣笠副総監の名前を出されたことで思いとどまりました。

みんなが気を遣い始めている…

特命係に復讐したい青木、衣笠藤治を巻き込む

特命係や甲斐峯秋を目の敵にしているイメージのある衣笠藤治ですが、何をきっかけにそうなったかというと、実は青木年男が深く関わっています。

ここでは、青木年男が衣笠藤治を、自身の悲願である特命係への復讐に巻き込んだ経緯を解説します。
まず、相棒14「警察嫌い」で初登場した青木は、特命係から騙し討ちのような形で警察に協力させられ、そのことを根に持っていました。

相棒15で警視庁に入庁した青木は、杉下右京と冠城亘への復讐に燃えており、二人の前では謙虚な態度をとりながらも、復讐のチャンスを窺っています。

その大きなチャンスとなったのが、衣笠藤治の娘・里奈が殺人事件の目撃者となった回(相棒15「アンタッチャブル」)です。
衣笠家の複雑な事情を知っていた青木は、特命係にわざと娘の情報を与えて彼女を捜査に巻き込ませることで、衣笠藤治が特命係に目をつけるよう仕向けました。


一方、この時期の衣笠は、甲斐峯秋を個人的にかなり恨んでいました。
理由は、この直前の元旦SP「帰還」で、衣笠藤治は甲斐峯秋に(実は特命係の活躍によって)大きなミスを発見され、警視総監への出世レースに遅れをとったためです。
そのようなとき、娘に接触してきた特命係という無法者が、かつて甲斐峯秋によって存続の危機を回避していたことを知ります。

相棒13「ダーク・ナイト」で無期限の停職処分とされた杉下右京だったけど、相棒14でその停職を解かせたのが甲斐峯秋だったね

衣笠藤治が相棒16から甲斐峯秋を特命係と一緒につぶそうとしはじめるきっかけは青木だったんだね

衣笠藤治に気に入られたい青木年男

父親のおかげで衣笠藤治に目をかけてもらっている青木年男ですが、本人もまた、衣笠藤治にとって特別であり続けたい気持ちが見え隠れしています。

衣笠藤治が嫌いな相手を傘で突き落とす

相棒16「容疑者六人」で、青木は衣笠副総監との食事の帰りに、偶然出会った週刊誌「フォトス」の記者・風間楓子の背を傘で突き、エスカレーターから落として負傷させる事件を起こします。

なんで!?

卑劣すぎる…


なぜ青木がこのような奇行に走ったのか、本人はしゃべりませんが、衣笠藤治は自分が普段から、警察ゴシップの多いこの手の雑誌を毛嫌いしているからだと気づきます。
そこで衣笠藤治は、首席監察官の聴取を前にびくびくしている青木に「過失の線は絶対に譲るな」と助言します。

そして首席監察官の大河内甲斐峯秋に話をつけ、青木を特命係への左遷のみという軽い処分で事態を収束させました。

後に、衣笠藤治は宿敵ともいえる甲斐峯秋に「避難場所を提供してほしい」と青木のために頭を下げていたことがわかります。

逆に衣笠藤治に迷惑をかけている…

ところがその記者の実家は関西のヤクザ!

青木はしっかり報復(物理)を受けたよ

衣笠藤治のために働く青木

特命係に異動してからの青木は、名誉挽回のため衣笠藤治に役立つよう、時に衣笠のスパイのような働きもします。

相棒17「バクハン」では、衣笠藤治が自身の派閥に属する若手の警察キャリアを暗躍させ、杉下右京を角田課長らと対立させようとします。特命係に属している青木は、杉下右京が孤立していく様子を衣笠藤治に逐一報告しました。


また、相棒17「ディーバ」では、衣笠藤治と懇意にしている代議士が、ある会社の社員の死に関わっていることの告発が動画サイトにアップされます。

衣笠の身辺に波及する内容であったことから、青木年男はこのことをいち早く衣笠に伝え、休暇をとるよう進言しました。

このときの働きが認められ、青木はサイバーセキュリティ対策本部に復帰します。

衣笠藤治に叱られる場面も

そんな衣笠藤治も、警察職員たちの前で青木にあからさまに甘く接しているわけではありません。

特命係に左遷させられた青木は、自身のプライドからか特命係の室内を勝手に区切り、「サイバーセキュリティ対策本部分室」と書かれたのれんを掲げた奥に引きこもっていました。

それを知った衣笠藤治が特命係にやってきた際、青木に対して「くだらんものは撤去しろ」と一喝しています。

ちゃんと叱るところは叱らないとね

むしろこの激甘な処分に不満を抱くなんてありえないからね…

衣笠藤治の「お気に入り」に嫉妬?

相棒17「バクハン」では、衣笠藤治の派閥に属する若手警察キャリア官僚の久我(崎本大海)が登場します。

久我は衣笠の指令を順調にこなし、衣笠の執務室で衣笠のおやつのロールケーキを一切れつまんで食べます。

この時、同じ部屋にいた青木は、そんな振る舞いが認められている久我に嫉妬したのか「杉下右京を甘くみないほうがいい」と、どちらの味方かよくわからないことを言い出します。

めちゃくちゃ美味しそうなケーキ、青木は我慢したのにね

また、相棒19「プレゼンス」では、銃撃された白バイ隊員の出雲麗音(篠原ゆき子)が、衣笠藤治の一声で希望どおりの捜査一課に配属されます。

この件は、裏で社美彌子が衣笠と交渉しており、「出雲を希望どおりの配属にしてくれたら、白バイ隊員銃撃事件を特命係に解決させる」として取引をしたためでした。

しかし、青木はどうやら衣笠が個人的な想いから出雲に特別な配慮をしたと思い込んでいるようで、たびたび出雲に「不死身ちゃん」などとウザ絡みし、「副総監にえこひいきにされてるからって調子のんなよ」とまで言います。

お前が言うのか…

青木年男と衣笠藤治の疑惑

衣笠が青木年男に目をかけている理由は、単に親友の子というだけの関係かどうか疑わしい場面もあります。

青木の身体に触る衣笠藤治

週刊フォトスの記者を突き落とした犯人が青木であることが発覚した後、副総監室で青木と二人きりになった衣笠は、青木を何とか庇いたいと言い、青木の内ももを撫で回し、肩に手を回している場面があります。

青木も特に拒んでいない様子(犯罪がバレてそれどころではなさそう)で、相棒屈指の謎シーンとなりました。

何かに気づいている様子の甲斐峯秋

記者を突き落とした件で、あの衣笠藤治が、宿敵である甲斐峯秋に頭を下げてまで庇った青木年男。

この状況の異様さに気づいたのは、他でもない甲斐峯秋です。

相棒17「ボディ」では、甲斐峯秋と衣笠藤治が二人であんみつを食べながら、青木の話をするシーンがあります。

甲斐峯秋の前で「ろくでなしの出来損ない」「一言で形容するなら『出来が悪い』」と青木を酷評する衣笠。

そんな衣笠藤治に甲斐峯秋は「親友の息子である以上の存在ではないのか」とかなり意味深な質問をしますが、それに対して衣笠は特に何も答えませんでした。

これ以降、特にこの件に進展はないんだ

相棒の謎として残されたままになったね

青木年男が衣笠藤治に見放された事件

相棒20「冠城亘最後の事件」で、冠城亘に二度も飲みにいく約束をキャンセルされたことに腹を立てた青木。

冠城亘が社美彌子の娘・マリアと二人でよく一緒にいることを知り、その写真を「パパ活疑惑」とした週刊誌風の怪文書に仕上げ、警察の関係各所にバラ撒きます。

なんてことを…

怪文書の犯人が青木年男であることが発覚し、衣笠藤治は社美彌子から苦情を入れられ、彼女に頭を下げたといいます。

ついに衣笠は青木に「お前の尻拭いはもううんざりだ!」と怒鳴りつけます。
これに逆上した青木は、「クビにすればいい。クビにすれば、警察の不都合な真実が全世界に知れ渡るようになっている」と言い捨て、その場を立ち去りました。
その後、衣笠藤治は副総監室で、青木年男の父・綱一郎といっしょに写った古い写真を見つめています。

ここで初めて、青木父のビジュアルが公開されたんだね

同時に、親友の若い頃と瓜二つな青木年男に目をかける衣笠の歪みのようなものをちょっと感じてしまった…

衣笠藤治がついに青木年男にさじを投げたことを知った冠城亘は、社美彌子に話をつけて、青木年男は警視庁を去り内閣情報調査室に行きます。
これ以降、衣笠藤治と青木年男の交流は描かれていません

これで二人の関係は終わりなの!?

ちょっと切ない…

お父さんが何とかしてそうではあるけどね

現在、二人の関係が修復されたのかどうかは現在も不明なままです。