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相棒に登場する衆議院議員・片山雛子(木村佳乃)が登場するストーリーを、特命係ではなく、片山雛子の活躍を中心に全話解説します。主人公たちの活躍の裏で片山がどんな謀略をめぐらせてきたのか、事態が自分に有利になるよう、どのような策を講じてきたかがわかるようにまとめました。

特命係がメインではなく、この記事では片山雛子を中心に各話ストーリーを追っていくよ!
こちらの記事で、片山雛子の人物像をまとめています。
片山雛子が登場する回の一覧
・season3-1~3「双頭の悪魔」
・season6-16「悪女の証明」、
・劇場版I「絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」
・season9-18「亡霊」
・season10-19「罪と罰」
・劇場版「X DAY」
・season13-18「苦い水」
・season14-10「英雄~罪深き者たち」
・season16-13~14「いわんや悪人をや」
・season18-1~2「アレスの進撃」
・season20-19~20「冠城亘最後の事件」
・season21-1~2「ペルソナ・ノン・グラータ」
各話のストーリー
season3第1~3話 双頭の悪魔
3話完結ストーリーで初登場となります。
首相補佐官の沢村(春田純一)が自宅事務所で亡くなる。自死であると発表されるが、その直後、前法務大臣の瀬戸内米蔵(津川雅彦)が警視庁に「自殺ではなく自身の犯行である」と自首する。
父を亡くした後、瀬戸内米蔵に世話になっていた衆議院議員・片山雛子が瀬戸内に真意を尋ねると、瀬戸内は沢村の件を警察に捜査させるための狂言であると認める。狙いは、警察の捜査を本格化させることにあった。
そして狙いどおり、杉下右京が捜査を開始する。
杉下右京は、第一発見者である内閣官房長官・朱雀武比古(本田博太郎)を訪ねる。
そこで、朱雀がすでに瀬戸内の狙いを把握していたことから、朱雀と片山雛子が裏で繋がっていることに気づく。
これについて片山に問い質すと、片山は「朱雀に恫喝まがいの質問をされ、やむなく白状した」と答える。
しかし真相は、朱雀の愛人だった。片山雛子は、特命係に協力的に振る舞いながら、朱雀に捜査状況を密告していたのだ。
ところが、殺人犯として朱雀が特命係に追い詰められると、片山はあっさりと朱雀を見放す。
朱雀が「犯行時刻に片山とホテルで密会していた」とアリバイを主張するが、片山は「朱雀はすぐに部屋から出て行った」とそれを否定した。
さらには朱雀が出て行った後、部屋にマッサージを呼んでおり、その証言を完璧に裏付けるための準備も怠らなかった。
片山は、朱雀をいつでも切り捨てるための準備をしていたのだ。
season6第16話 悪女の証明
衆議院議員・片山雛子がホテル会場で公演中、近隣のビルから外務省職員・草場(奥田達士)が転落死する。
草場は、外務省の不正経理を片山雛子に内部告発した人物だった。
その日は決定的な証拠書類を片山に渡すため、ホテルの一室で片山を待っているはずだった。しかし、草場は約束の時間に部屋におらず、近隣のビルから転落したのだ。
草場の死は、女性記者の加東(山口香緒里)と、ビルの外階段で揉み合いとなったことが原因であった。加東は、外務省の山浦事務次官(堀内正美)が草場に仕掛けたハニートラップであり、片山に内部告発をするよう誘導した張本人でもあった。
山浦と加東のねらいは、草場と片山に不正経理のニセの証拠を掴ませ、それを手に片山が外務省を糾弾してきたところを返り討ちにすることにあった。元外務大臣の父を持ち今の外務省の改革を叫ぶ片山雛子を、山浦はかねてから疎ましく思っていたのだ。
転落死した草場の事件で特命係が真相にたどりつくよう手助けをしたのは、他でもない片山雛子であった。彼女は草場から書類を受け取るはずだった部屋から草場の転落を目撃しており、そこで山浦と加東の策略に気づく。その後、山浦と加東の密会写真を特命係に鹿手袋(西村雅彦)を使って送ることで、杉下右京を真相へと導いた。
草場を殺害した事実が明らかとなり、片山たちの前で茫然自失となった加東。
その加東に対し片山は、山浦を確実に追い落とすため、山浦を矢面に立たせるよう、さり気なく助言した。
-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン
相棒の劇場版の第1作目となります。悪女の印象の強かった片山雛子ですが、政府が闇に葬り去ったある事件を世間に公表することで、信念ある政治家として大きな一歩を踏み出します。
片山雛子の事務所に手紙爆弾が送られ、秘書が負傷する事件が発生。
警察は当初、改正通信傍受法案を提出した片山雛子をねらったテロリストの犯行として、公安により捜査が開始された。その支援を命じられた特命係は、亀山薫の活躍で、片山雛子の殺害を未然に防ぐ。
一方で、特命係第三の男・陣川公平(原田龍二)により、SNSで著名人などの疑似裁判を行い、勝手に死刑判決を下している存在が浮上する。死刑判決を下された者のリストの中には、片山雛子の他に先日殺害されたニュースキャスターの名前もあり、殺害方法もリストの「処刑方法」と一致していた。
この事件の犯人の動機は、5年前にエルドビアで起こった邦人人質殺人事件にあった。現地で難民救済活動を行っていた木佐原渡(細山田隆人)がゲリラに拉致され、日本政府が身代金の要求を受けた事件だ。政府は、木佐原渡が退去勧告を無視して起きた事件であることを強調。結果、世論に「自業自得」という風潮が生まれ、木佐原渡は日本中からバッシングを受けながら、ゲリラにより殺害されてしまう。
ところが、木佐原渡が拉致された当時、その地域に退去勧告は届いていなかった。当時の外務大臣であり、片山雛子の父である片山擁一(小野寺昭)と、当時の総理大臣の御厨紀實彦(平幹二朗)は、この事実をSファイル(stalemate:チェスで、動かせる駒のない引き分け状態の「S」)として二人で隠蔽する。
Sファイルについて片山雛子は、内容は知らないものの父が心残りにしていた案件という程度には知っていた。そして、杉下右京もSファイルの存在にたどり着く。
杉下右京から逃れられないと判断したのか、片山雛子は院内紙記者・鹿手袋(西村雅彦)に大金を支払いSファイルの情報を集める。
そして、犯人逮捕後に緊急会見を開いた。
会見の中身は、木佐原渡に落ち度はなく、当時の政府の判断は間違いだと指摘するものだった。さらに木佐原渡がどれほど素晴らしい青年であったかを伝え、彼の名誉を回復することも忘れなかった。
しかし、それは同時に、亡き父の名誉を汚すことでもあった。
外務省改革を公約として掲げてきた片山雛子であったが、後にこの時の行動が、清廉な政治家としてさらに評価を上げたと説明されている。(S13-8)
season9第18話 亡霊
片山雛子は内閣総理大臣補佐官に出世しています。
半年前の2010年6月、総理官邸に「赤いカナリア」から手紙と炭疽菌が届く。手紙の内容は、「赤いカナリア」の元幹部である死刑囚・本多篤人(古谷一行)の釈放を要求するものであり、応じなければ都内で無差別テロを敢行するという脅しであった。
内閣総理大臣補佐官である片山雛子は、法務省の公安調査庁管理官・三反園(白竜)とともに、生前の小野田公顕(岸部一徳)を筆頭とする対策チームへの極秘参加を命じられる。
小野田は、本多の死刑を執行したように見せかけ、国外に逃がすという超法規的措置を計画した。しかし、志半ばで別の事件により死亡(劇場版Ⅱ)。今回、片山雛子は「小野田官房長の遺言」としてその計画を引き継ぎ、本多の釈放を遂行したのだった。
ところが、本多の釈放に反対していた公安調査庁の三反園らは、釈放後の本多を独自に追跡し、本多と接触した赤いカナリアの仲間・鮎川(岡本富士太)らメンバーを拉致し始めた。もちろん、釈放された本多自身の殺害も試みる。娘・茉莉(内山理名)を連れて逃げる本多篤人は、やむなく片山雛子を頼ることに。
小野田はこうなる事態を避けるため、計画では本多を国外へ逃亡させるはずだった。
しかし、片山は本多を国外に逃がすことはせず、警視庁を動かして本多親子の身柄を確保させた。そのねらいは、公安調査庁が違法な手段に出たところを警視庁に検挙させ、最終的にこの半年間の超法規的措置のすべてを法務大臣と公安調査庁が暴走してやったものとするためだった。
片山の思惑どおり、本多殺害に向けて三反園や宮内(RIKIYA)らが動き出し、鮎川殺害の罪などで警視庁に逮捕された。
テロリストと取り引きしたことの責任を法務大臣らに押し付けた片山は、さっそく会見を開き、こうした有事の際は情報の一元化が重要であるとして、内閣危機管理室の権限強化を図るための議案を国会に提出すると、何食わぬ顔で発表した。
season14第10話では、このときの公安調査庁のチームに冠城亘がいたことになっています。過激なのはほんの一部だったようですね。
season10第19話 罪と罰
バイオテクノロジー研究所・主席研究員の嘉神郁子(真野響子)が娘の茜(浅見れいな)の体内に、茜の子のクローン胚を移植したという匿名の告発文が文部科学者に届いた。
片山雛子は、旧知の間柄である長谷川宗男(國村隼)に発信者の特定を依頼する。
告発文の送り主は、嘉神の息子の隼斗(窪塚俊介)であった。
片山と長谷川は隼斗を呼び出し、このセンセーショナルな事実を公表しないよう説得を試みるが効果はない。クローン人間の創造を神への冒涜だと考える隼斗は、公園でこの事実を声高に訴えるのだった。
その後、隼斗が殺害され、犯人として嘉神郁子が名乗り出る。
片山と長谷川は、殺人事件にまで発展したことで、杉下右京がこの件に関心を持つことを警戒する。
なぜなら、杉下右京であれば事件の背後にあるクローンの存在に必ず辿り着き、その罪を追及しようとするからだ。
片山と長谷川は、相棒である神戸尊を呼び出し、杉下右京を止めるよう依頼する。最初は断る神戸であったが「生まれてくる子が世間にクローン人間であると知られたら、その子は幸せに生きられない」という片山の言葉が、神戸の心を動かす。
相棒シリーズ X DAY
劇場版Ⅰ、米沢守の事件簿、劇場版Ⅱに続く、第4作目の映画作品。捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、サイバー犯罪対策課の岩月彬(田中圭)のW主演となります。
明和銀行の中山(戸次重幸)が、ビルの屋上から転落死する。現場には争った形跡があり、殺人事件として捜査一課・伊丹たちが動き始めた。
一方、中山には他者の端末に不正アクセスをした疑いがあり、サイバー犯罪対策課の岩月彬(田中圭)たちの捜査対象でもあった。中山が不正アクセスを働いてまで行っていたのは、銀行のシステムデータ(英数字の羅列)を複数の端末からインターネットに流出させるという、謎の行為だった。
その頃、財務省の族議員・戸張(別所哲也)が片山雛子に接触する。戸張は、数年前から片山が提出している「改正通信傍受法案」の可決に前向きであり、「同法案の勉強会を、財務省や金融庁の関係者を参加させて開催したい」などと話す。
戸張のこの殊勝な態度の裏には、法案が可決された後の主導権を財務省で握りたい意図があった。そんなことは片山にはお見通しであったが、戸張たちの目的まではわからない。気になるのは、最近インターネット上に流出している銀行のシステムデータであった。
片山は、内閣のコントロール下に置きやすい警察庁も勉強会に一枚噛ませると同時に、財務省の企みについて調べるため、警察庁長官官房付・神戸尊を通じて、そのデータを杉下右京に調べさせる。
杉下右京によれば、そのデータは本来の正常なシステムのものではなく、故意にシステム障害を起こし、金融封鎖の状態を擬似的に作り出すためのものだった。
目的は、「X Day」に向けた準備。
X Dayとは、日本経済が破綻し、金融封鎖の状態に陥る日。その具体的な日を推測した「何者」かが、その日の到来に備え、さまざまな銀行で小規模なシステム障害を故意に引き起こし、各方面への影響をシミュレーションしていた。作中で度々発生していたATMの不具合は、このシミュレーションによるものだったのだ。
一体誰が、このような計画を行っているのか。
片山雛子には、その人物らに心当たりがあった。「改正通信傍受法案」を通し、その主導権を握ることで、自分たちに不都合な情報流出を防ぎたいと考えていそうな人物が、つい最近、片山に接触してきたからだ。
片山は「X Day」をネタに、法の主導権は渡さないが、法案を通すため協力はするようソフトに戸張らを脅すことで、財務省を取り込むことに成功する。
なお、後にこの法案は成立したことが明らかとなります(season11第11話「アリス」など)
season13第18話 苦い水
片山雛子の通報により、左官工の饗庭丈弘(あいば・たけひろ/伊嵜充則)の遺体が発見される。死因は、亡くなる直前に食べたチョコレートに付着するアーモンドの粉で、アナフィラキシーショックを起こしたものだった。
片山は、饗庭とは面識がないと主張する。
片山雛子が通報者であると聞いて捜査に乗り出した特命係は、饗庭の経歴を調べ始める。すると、饗庭は高校を退学し、一時期パティシエをしていたことが判明する。退学の理由は、他校の女子生徒と喫煙している写真が学校に送られたためだった。
杉下右京は、写真に映る女子生徒の制服が、片山雛子が卒業した高校のものであったことから、饗庭と片山の接点に気がつく。片山雛子と饗庭は、実は高校時代に交際していたのだった。
饗庭の喫煙写真を持って現れた特命係に、片山雛子は真実を語り始めた。
当時の片山雛子は、今とは打って変わって地味な少女であり、同級生から「ダッサ」と嘲笑される存在だった。饗庭はそんな彼女の美貌に気づき、自信を与えてくれた初めての恋人だった。
ところが、優しい饗庭は女たらしであり、片山の知らないところで他の女子とも付き合っていた。その一人が、写真の女子生徒であり、偶然にも、片山と生徒会選挙で争っていたライバルであった。彼女の弱みを探るため、父の秘書に彼女の素行を調べさせていたところ、恋人の裏切りを知ったのだった。
その写真を学校に送り、ライバルと裏切り者を同時に葬り去る。この件が、今の片山雛子のルーツとなった。
事件の当日、饗庭は片山雛子に会いに来た。片山との結婚を噂されている資産家の御曹司・桐山友哉(藤重政孝)が大麻に手を染めている証拠を片山に渡すためだ。しかし、表向きは、高校時代に交わした「いつか自分が作ったチョコレートをプレゼントする」という約束を果たしに来たと話す。そして、片山に渡した箱からチョコレートを一粒つまみ、片山の前で食べて見せたところ、今回の事件に至ったのだ。
その後、警視庁に桐山を告発したのは自分であると、マスコミの取材に答える片山雛子。
「結婚の予定は当分なさそうですね」という記者の発言に、「日本国国家と結婚する」と高らかに答え、さらなるイメージアップにつなげた。
片山雛子は杉下右京と甲斐享に、自身の価値観について「幸、不幸に価値をおいて生きていない」「ただ駆け上がるだけ」と語っています。
ちなみに、アーモンドの粉をふりかけたのは、饗庭の恋人・西﨑早苗(演:ハマカワフミエ)。饗庭が大事そうにするチョコレートの箱を、女性からのホワイトデーのお返しだと疑い、ほんの嫌がらせのつもりでやったことでしたが、取り返しのつかない事態となったのでした。
season14第10話 英雄~罪深き者たち
片山雛子が初めて敗北する回となります。
内閣官房副長官に就任した片山雛子は、内閣官房長官・音越栄徳(西村和彦)とともに、新会派「NEW WORLD ORDER」を結成。
その発表の場で、音越は総裁選への出馬を宣言する。
その直後、ステージの背後のパネルが爆破された。その爆発物の精巧な仕掛けは、片山らが5年前に超法規的措置で釈放した死刑囚・本多篤人(古谷一行)を彷彿とさせるものだった。
5年前の事件の後、本多親子は片山の手配により、地方の山奥で静かに暮らしていた。しかし、数日前に突然、本多篤人は監視の目を掻い潜って行方をくらます。片山は5年前のチームを再集結し、本多篤人の捜索を開始した。
爆破は確かに本多の犯行であった。しかし、本多の真の狙いは音越の方だった。
本多篤人と娘の茉莉(内山理名)が静かに暮らしていた場所は、かつて与党議員・大黒(重松収)の地盤であった。大黒は昔ながらの政治家で、クリーンな活動ばかりではないものの、地元を豊かにするために行動し、行き場のない子どもたちの世話もするなど信頼の厚い人物であった。
しかし、13年前に総理の改革に反旗を翻したことで無所属となり、改革側の刺客候補・音越に敗れる。以来、その地は音越の選挙区となった。
大黒が敗北した一因には、「大黒が子どもたちに手を出している」という噂が流れ始めたことにあった。真偽不明にもかかわらず、地元民からの信頼を失った大黒は、失意のまま自ら命を絶つ。大黒に救われた2人の少年・明梨(武田梨奈)と時生(郭智博)は、すべて音越の仕業だと確信し、その復讐のために今日まで生きていた。その復讐に本多篤人や、大黒と親交のあった鞘師九一郎(橋本さとし)が手を貸していたのだった。
音越の船上講演会で、本多と鞘師が人質を取り、都内に仕掛けた爆弾を脅迫材料に、音越と人質を交換するよう要求する。
しかし、杉下右京により爆弾は無事に発見された。現場指揮を執る甲斐峯秋(石坂浩二)は、本多たちにこの事実を伝えれば、誰も傷つけず投降させることができると考える。
ところが片山雛子は、これをチャンスと捉え、爆弾発見は明かさず、音越に人質交換に乗ってもらい、隙を見て制圧する作戦を提案する。
総裁選を前に、テロに屈しない強い政治家として、音越のイメージアップを狙ったものだった。
ところが、本多たちの人質の正体は音越をねらう時生であり、音越は、時生と明梨により殺害されてしまう。
音越を失い、新会派は解散。片山雛子はこの件の責任を取って、議員を辞職した。
season16第13話・第14話 いわんや悪人をや
2年前の事件で議員を辞職した片山雛子は、仮出所した瀬戸内米蔵の寺を訪ね、得度を願い出る。
ストーリー本編では、瀬戸内が住職を務める徹世院の墓地から、男性の白骨遺体が発見される。瀬戸内の服役で寺が無人となっている間に、何者かが埋めたとみられた。
遺体が発見されたことにより、寺にマスコミが集まり始めたことで、寺に出入りする片山雛子の出家も世間に知れ渡ることとなった。
世間からは、反省の意が足りない、話題作りだと批判される。
得度式を終えた片山雛子は、次の総選挙への出馬を表明した。
そして特命係や瀬戸内米蔵らの前で「悪名は無名に勝る」とし、すべては政界復帰のためのパフォーマンスであることを認める。瀬戸内米蔵もその狙いには気づいていたが、性格上、片山雛子を放っておけなかったのだ。
尼僧というイメージを得た片山は、その振る舞いも変わっていく。
2年前、総裁選への出馬を表明した音越に、記者が勝算を尋ねたところ、片山は「私たちが並んでいるところを見て、敗北という言葉が浮かびますか」と強気な態度を見せていた。(この映像を見た瀬戸内は「幼稚」だとし、片山を叱責している)
一方、出家し、風間楓子(芦名星)に政界復帰への勝算を尋ねられた片山雛子は、「すべては有権者の皆さんのご判断」とし、自分はまな板の上の鯉だと慎ましく答えている。
season18第1話・第2話 アレスの進撃
国会議員への返り咲きを狙う片山雛子。
その一方で、議員を辞職してしばらく経った頃から「防衛技術振興協会」の顧問に就任していた。
防衛装備移転三原則の制定により、新たな局面を迎える日本の武器輸出。それに伴い、片山雛子と副会長の桂川(村上新悟)は、デュアルユース技術の輸出を目指していた。
デュアルユース技術とは、民間と軍事の両分野で利用可能な技術のことであり、われわれが日常生活で恩恵を受けるGPSもその一つ。つまり、片山が世界に売り出そうとしていのは、兵器の類ではない。
とはいえ、政界復帰に有利な活動でないことは片山雛子も認識していた。
しかし片山には、不殺生戒に縛られる尼僧である自分が表に立つことで、業界に新しいイメージを与えたいという狙いがあった。また、「選挙に不利だから」という理由で本音を隠す代議士は卑怯だとも評した。
本編は、杉下右京が北海道で行方不明となり、離島の「天礼島」を舞台に進行する。財団「信頼と友好の館」において、主催者の甘村井(団時朗)とメンバーの2名が、自衛隊の元レンジャーである岩田(船越英一郎)に殺害されたとして、島内では大事件になっていた。岩田は、館から逃げ出した実の娘・ミナ(北香那)を追跡している。
一方の片山雛子は、防衛技術振興協会の顧問として北海道の洞爺湖に滞在し、国際会議と同時に開催される見本市の準備を行っていた。
そんな片山雛子の前に、岩田から逃げていたはずのミナと仲間たちが現れる。島での事件の真犯人は彼女たちだったのだ。ミナたちはプルトニウムの入った箱を片山雛子に持たせ、難民ボランティア団体への寄付を要求する。
片山は、テロとは交渉しないと断り、平和を願うだけでは国は守れないことを、第一次世界大戦のチャーチルの言葉を用いて説明した。交渉を諦めたミナの仲間は、せめて見本市の開催を阻止するため、会場でプルトニウムの箱を開けると言い始める。しかし、現れた岩田(船越英一郎)がミナを連れ去ったため、片山や特命係は無事だった。
その後、国際会議と見本市は無事に開催された。
season20第19話・第20話 冠城亘最後の事件
尼僧姿のポスターで、衆院選に無所属で出馬する片山雛子。
その当選を阻むため、当選9回の与党議員であり国家公安委員長でもある鑓鞍兵衛(やりくら・ひょうえ/柄本明)が、片山の選挙区から出馬する。かつて片山が所属していた自生党(S14までは自友党)は、6年前に片山が音越を担ぎ上げ、若い議員を率いて党執行部に弓を引いたことを許していなかった。そんな「跳ねっ返りのコスプレ女史」を討つため、鑓鞍兵衛が刺客候補として国替えしたのだ。
そのような中、8年前に鑓鞍兵衛を襲撃した京匡平(かなどめ・きょうへい/本宮泰風)が満期出所する。京は服役中、「出所したら再び鑓鞍を襲う」と話していたとする情報があった。鑓鞍がSPに守られながら滞在するホテルを訪ねた片山は、「人をつけ狙っている場合ではない」と皮肉る。
京を警戒し、警視庁は京が暮らす王隠堂(おういんどう)の邸宅に捜査一課を送り込むが、京はそれを逆手に取り、SNSに告発めいた動画をアップした。内容は、8年前、王隠堂鷹春(勝野洋)の息子を見放した鑓鞍を恨み襲撃したことや、そのことで刑期を終えた今も警察に目をつけられ、平穏な生活が奪われていることを語るものだった。さらには、王隠堂の息子の事故死について、「実は鑓鞍に殺害されたと思っている」とも口にする。
憶測やデマを混じえた話ではあったが、何も知らない民衆に鑓鞍への不信感を抱かせるには十分であった。
選挙の結果は、開票と同時に片山が当確。鑓鞍兵衛への批判が高まり、その批判票が片山雛子へと流れたためである。片山は大差をつけて鑓鞍に勝利し、議員に返り咲いた。

片山雛子は鑓鞍兵衛に「先生が老害を演じてくださったおかげ」と言っており、あの独特のトーンから放たれる毒舌は健在でした

鑓鞍兵衛が元受刑者の動画配信など意に介さず、自分の人気を信じて手を打たなかったことを指しているのでしょう
ちなみに鑓鞍兵衛は比例復活を遂げ、引き続き議員の地位に就くものと見込まれています。
season21第1話・第2話 ペルソナ・ノン・グラータ
南アジアのサルウィンにて反政府運動が巻き起こり、民衆が勝利した。
片山雛子にとってサルウィンは、師である瀬戸内米蔵(津川雅彦)が横領に手を染めてまで救おうとした国であり、民が自らの手で勝利したことは感慨深かった。
新しい国王の来日を前に、改革のリーダー・アイシャ(サヘル・ローズ)が親善目的で来日する。片山と鑓鞍(柄本明)も「日サ友好協会」の会員(鑓鞍は顧問)として、迎賓楼でのパーティーに招かれた。片山と鑓鞍には、先の衆院選での「鑓鞍・刺客候補→片山・返り討ち」の一件があったが、片山は鑓鞍に友好的に接しており、二人の関係は表向きには良好であった。
会場で片山と鑓鞍の前に、サルウィン外交の第一人者である外務省幹部の厩谷(勝村政信)が現れる。鑓鞍が「新しい国王は人格者と聞いている」と水を向けると、厩谷は「腐った政府のほうが外交はやりやすかった」と口にする。
その後、片山は、亀山薫と約14年ぶりの再会を果たす。(2008年の劇場版Ⅰ以来)
ところがその時の亀山は、「アイシャを殺害しなければ美和子(鈴木砂羽)らが搭乗している飛行機を墜落させる」との脅迫メールを受け取っており、片山との会話どころではなかった。その後、アイシャや、サルウィン親善使節団メンバーのクリス(トラウデン都仁)が亡くなる。
杉下右京は、国内での捜査を亀山に任せ、美和子と共にサルウィンへ発つ。片山雛子の口利きで、現地の日サ友好協会事務局にて、日本とサルウィンの交流の記録を閲覧し、厩谷が外交官として何度もサルウィンを訪れていた事実を確認した。
杉下右京により、アイシャやクリスが亡くなった事件の真相は明らかとなるが、犯人である厩谷はすでにサルウィンの功労者として国王への謁見が予定されていた。アイシャの親友でクリスの姉でもあるミウ(宮澤エマ)の手配により、厩谷は特命係の追及から逃れた。
そんな厩谷に、片山は電話で帰国を勧めるが、厩谷はまだサルウィンを甘く見ているのか耳を貸さない。
厩谷が片山からの電話を受けた部屋の外には、厩谷を事故に見せかけて葬り去るため、ミウが手引きした武装集団が待ち構えていた。

外務省といえば、片山雛子にとって思い入れの強い組織です。馴れ合いの外交に慣れきって鈍化した厩谷よりも、片山雛子のほうが新生サルウィンの変化に敏感だったのでしょう。
まとめ
片山雛子の活躍を中心にストーリーを解説しました。
こちらの記事では片山雛子の人物像をまとめています。
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