テレビドラマ「相棒」の登場人物である、ホームレスの一郎君こと吉田一郎の解説記事です。
吉田一郎とは
氏名
吉田一郎(よしだ・いちろう)/演 松尾貴史
登場回
登場回 | 内容 |
---|---|
S2-13 神隠し | ・行方不明になった小学生の瑠奈ちゃんの親友として登場 |
S11-7 幽霊屋敷 | ・幽霊屋敷と呼ばれる空き家で発見された小学生が、吉田一郎からお菓子をもらったと話したことにより、特命係と再び関わる |
S13-1 ファントム・アサシン | ・内閣情報調査室の極秘資料をゴミ箱から発見し、特命係に提供する。この資料提供から無関係の事件が、連続殺人事件であることが発覚する。 |
もっと詳しく知りたい方は…
吉田一郎ってどんな人?
弁の立つホームレス
吉田一郎とは、弁の立つホームレスです。
やや偏屈なところがあり、亀山薫が持参した手土産で、彼を言い負かしたこともあります。
season2第13話「神隠し」では、行方不明の少女の親友である一郎君から話を聞くために、亀山君は、コンビニでおにぎりを買って一郎君を訪問します。
すると一郎君は、「俺べつに物乞いじゃないから」「食う分には困っていない」と不快な様子を見せます。
「別にそういう意味で持ってきたんじゃないんで…」と取り繕おうとする亀山君に、「じゃあそれは手土産ってわけ?」と問い質します。
そして亀山君がそれを認めると、一郎君は反撃を開始。
「手土産におにぎりを持っていくのか」「俺がホームレスだからこれくらいで十分だと思ったんだろ」と亀山君の心理を突いてきます。
「俺、おにぎりを差し入れようとしただけだよな…?」と言いたげな亀山君の顔がめちゃくちゃ笑えます。
ちなみに亀山君は、一郎君が住まいのビニールシートを「ドア」と呼称した時、それをからかうような態度を取るなど、一郎君に対して結構やらかしています。
おそらく一郎君は、この無自覚に差別的言動を繰り出してくる男に、一矢報いてやろうとしたのだと思います。
一郎君はこの後、おにぎりの具を亀山君に尋ねることで停戦の姿勢を見せます。
買ってきたのは定番の、梅干し、シャケ、おかかであると報告する亀山君。
しかし一郎君は、イクラのようなちょっと良いおにぎりが入っていないこと知って「(イクラは)値が張るからね」と冷たく言い放ちます。
イクラなら手土産になったのか…
子どもに懐かれる
男女問わず子どもになつかれやすく、「一郎君」「公園の一郎君」などと呼ばれて、一部の(特に、家庭不和の)小学生に親しまれています。
収入源は古本の転売
season2では古本の転売によって生計を立てていますが、season11ではそれが難しくなったようで炊き出しボランティアの列に並んでいます。
特命係に協力的
弁が立つ上に偏屈であることから面倒くさそうな人物に見えますが、特命係には基本的に協力的です。
甲斐享のことを「カイト君」と呼ぶくらいには親しみをもって接しています。
初登場のseason2では特命係に嘘をつく場面もありますが、それは「親友」に協力するためであり、利己的なものではありません。
人に施されることを嫌う
一方的に人から施されることを嫌っており、食事の差し入れを拒否したり、炊き出しに並ばざるを得ない時でも箸だけ持参していたりする行動が見られます。
season13では、杉下右京に夕食を奢るよう願い出る場面がありますが、これは捜査情報(それもかなり重要な情報)という対価を用意しているからこその行為でした。
杉下右京もそれを理解しており、「あなたはそういう身なりをなさっていますが、むやみに夕飯をたかるような真似はなさらない」と吉田一郎の人物を評しています。
現実にいたら…
吉田一郎の振る舞いは、一般人にしてみれば、小学生の子どもを誑かす怪しいおじさん以外の何者でもありません。
現実に存在する場合は、学校や警察にマークされていると考えられます。
一郎君は違いますが、現実には邪な考えで子供に居場所を提供する大人もいます