【相棒season11】第2話「オークション」のあらすじと見どころを解説

テレビドラマ「相棒season11」のあらすじを解説します。

第2話「オークション」の概要

放送日

2012年10月17日

出演者

岡まゆみ
藤木孝
梅垣義明
八十田勇一
山本まなぶ ほか

相棒レギュラー

笛吹悦子・伊丹・三浦・芹沢・角田課長・米沢・内村刑事部長・中園参事官(てるお)

脚本

戸田山雅司

監督

近藤俊明

第2話「オークション」のあらすじ

30歳の若さでこの世を去ったアメリカの天才ジャズピアニスト、エド・クレメンス。

その指先や腕をかたどった、石こう製のオブジェである「エド・クレメンスの腕」が、都内のオークションハウスにおいて出品されることになります。

オークションまで、あと5日。

ところがこのタイミングで、オークションハウスの経営者・坂巻(岡まゆみ)が警察署に「腕の入ったケースをタクシーに置き忘れてしまい、どのタクシー会社だったのか思い出せない」と相談にやってきます。

カイト君の提案もあって、坂巻はこの事実をマスコミに公表。すると、落札予想額が1,000万円から3,000万円に急騰します。

もともと価値のあったものが、世間の注目を集めたことによって、その価値をさらに高めたというわけです。

そして、カイト君の予想どおり、腕の入ったケースをタクシーで拾ったという男性・相沢(山本まなぶ)が警察署にやってきます。

腕はその場で本物であることが確認され、坂巻は大喜び。

ひと安心するカイト君ですが、その翌日、相沢が遺体で発見されてしまいます。

エド・クレメンスは架空の人物です

第2話「オークション」の見どころ

第1話ではほとんど絡みのなかった、相棒レギュラーとカイト君の交流が見られます。

角田課長と米沢さん、ついに相棒の法則に気づいてしまう

右京さんの相棒になる人には、ある共通点があります。

それは、名前が「か」で始まり「る」で終わるということです。

初代…亀山薫(めやま・かお

2代目…神戸尊(んべ・たけ

3代目…甲斐亨(い・とお

4代目…冠城亘(ぶらぎ・わた

カイト君が3代目相棒に就任したことによって、ついに角田課長と米沢さんが、この相棒ワールドの法則に気がつきます。

通常、創作物の登場人物の名前に隠されたメタ設定に、登場人物は気がつかないことになっています。

が、相棒は通常の作品とは違います!

しかも、そういうことに気がつきそうな2人がちゃんと気がついてくれます。

カイト君の反応は「ばかばかしい…(苦笑)」というもの。

念願の刑事になれたばかりのタイミングで特命係に飛ばされた上に、そんな理由で選ばれたなんて聞かされたら、どう反応していいか分からなくなるのかもしれませんね。

後輩ができてうれしい芹沢さん

捜一トリオの3人も特命係にやってきます。

若い警察官になめられたくないため、気合十分で乗り込みます。

しかし、カイト君にとって捜査一課の刑事は憧れの存在ですから、キラキラした目で見つめ返されてしまい、3人はまんざらでもない様子を見せます。

中でも一番若手の芹沢さんはうれしそうで、この後も何かとカイト君に情報提供をしてくれるようになります。

大木と小松を間違えるカイト君

特命係を隣の部屋からのぞき込む、組対の大木刑事と小松刑事。

この2人は、大柄な男性のほうが小松刑事(久保田龍吉)、小柄な男性のほうが大木刑事(志水正義)というややこしい名前になっており、カイト君も間違えてしまいます。

この2人も現実ならかなり優秀な刑事の先輩にあたると思うのですが、残念ながらカイト君のあこがれの対象ではないようです・・・

右京さんは通常運転

冒頭から、右京さんがヘッドホンで音楽を聴きながら指揮棒を振っていますが、そんなことは誰も気にしていませんし、何ならカイト君も気にしていません。

season11から入った人にも、右京さんのことがよくわかる親切なシーンですね。

曲はガーシュウィン(米:1898年~1937年)の「ラプソディ・イン・ブルー」です。ジャズのようなクラシック曲になります。

カイト君の勉強不足がバレる

右京さんの鋭い指摘により、カイト君が「警察学校で習う」レベルの、落とし物の届け出に関する知識がなかったことが発覚します。

刑事のお仕事が好きな分、こういう市民サービス的なお仕事は苦手なのかも知れません。

こちらの記事で解説しています。

右京さんとカイト君は似ている?

今回、右京さんとカイト君は途中から別行動をとります。

原因は、カイト君の渾身の推理を右京さんが「まあ、誰もが安易にそう考えるでしょうね」と一蹴し、カイト君が単独で捜査を始めたからです。

それぞれが自分のやり方で真相に近づくために捜査を続けるのですが、カイト君は恋人・悦子のマンションを売ろうとしてみたり、右京さんはわざと別の人を犯人呼ばわりしてみたりと、二人ともかなり危ないものでした。

そのことを米沢さんが振り返り、「杉下警部と彼には、似たところがあるのかも」と感想を漏らすシーンがあります。