『相棒』とクラシックの深い関係|130超エピソードを彩る名曲と杉下右京の音楽愛

『相棒』とクラシックの深い関係|130超エピソードを彩る名曲と杉下右京の音楽愛

クラシック音楽と深いつながりのあるテレビドラマ『相棒』。

クラシック曲を劇伴として取り入れている刑事ドラマは他にもありますが、相棒には、ほかではあまり見られない音楽への独特なこだわりが感じられます。

相棒とクラシックの深い関係について、当サイト独自の視点でまとめます。

相棒の重要な場面でクラシックが使われている

クラシック曲を劇伴として取り入れた作品はたくさんありますが、相棒の場合、かなり重要な場面でクラシック曲が使われています。

しかも同じ曲を繰り返し印象的に使ったり、特定のエピソードでモチーフのように使ったりと、使い方も多様です。

開幕クラシックの回がある

『相棒』が土曜ワイド劇場の単発ドラマとして初めて地上波に登場したプレシーズンの第1話は、ブラームスの交響曲で幕を開けます。

試聴はこちらから(レコチョク)

交響曲第4番第4楽章

(※)視聴リンクの演奏者は当サイトで選んでいます(以下、同じ)

ドラマの顔ともいえる部分にクラシックを使うの、すごいと思う

この「開幕クラシック」の型は他の回でもみられます。

例:プレシーズン全作、密やかな連続殺人(S4)、バベルの塔(S5)、蜜愛(S7)、アリス(S11)、警察官A(S23)、怪物と聖剣(S23) など

重要な場面に繰り返し使われる曲がある

相棒では、いろいろな回の重要なシーンで使われる曲もあります。

よく使われている曲主な場面(印象的なシーン)
交響曲第9番第4楽章
(歓喜の歌)/ベートーヴェン
・亀山を人質に取った指名手配犯に杉下右京が聴かせる曲(プレシーズン)
行進曲「威風堂々」第1番
/エルガー
・プレシーズン2のエンディング
・Season2第1・2話:大河内監察官が登場した聴聞会BGM。
アダージョ
/レモ・ジャゾット
・ある人物が童謡「ぞうさん」を歌っているシーン(相棒Season1最終話)
・相棒初期の悲しい曲の代表格

試聴はこちらから

交響曲第9番第4楽章

歓喜の歌だね!

杉下右京と亀山薫の初めての共同作業!

元旦SPでも使われるね

Season23ではこてまりと美和子たちがコーラス隊に参加してたし、時が経っても使われてるね!

試聴はこちらから

アダージョ

通称『アルビノーニのアダージョ』

初期の亀山君のころによく使われた、相棒の悲しい曲の代表格だね

これは、人によって思い浮かべるシーンが違う曲だと思う

北条閣下が「ぞうさん」を歌っているシーンが一番に思い浮かぶ…

試聴はこちらから

威風堂々

転調して曲想がやわらかくなるあたりからよく使われているね

大河内監察官の「ああ…頭が痛い(キレ気味)」が聴こえてくる…(season2第2話)

特定の回で象徴的に使われる曲もある

よく使われる3曲とは別に、特定の回でテーマ曲のように使われた曲もあるよ

特定のストーリーに使われた印象的な曲

・season3第8話「誘拐協奏曲」 

 →グリーグ「ピアノ協奏曲イ短調」

・season11第11話「アリス」
 →ショパン「ノクターン20番 遺作」

・season20第2・3話「復活」

 →ヴィヴァルディ「夏(第3楽章)」

・season23第1・2話「警察官A」

 →モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番第1楽章」

・season23第18・19話「怪物と聖剣」

 →バッハ「トッカータとフーガ ニ短調」

 など

使用回やシーンの簡単な説明は、こちらでまとめています

season20「復活」の「加西周明の館」のBGMに「夏」は本当にカッコよかった!

聴くだけでNPC加西と忍者コスプレの杉下・冠城・青木の姿が見えるよ

season23の「警察官A」と「怪物と聖剣」は、両方とも杉下右京の語りパートのBGMとして使われた曲だね

おもしろい使い方だったね!

相棒が終わるのかと思ってドキドキした……

クラシックが絡む事件回もある

クラシックや音楽家が事件に絡む回もあります。

クラシック回

・season3第15話「殺しのピアノ」 

 →ピアニストが殺害される事件

・season13第14話「アザミ」 

 →ヴァイオリン工房の経営者が殺害される事件

・Season24第12話「特調係 陣川公平」

 →3億円のヴァイオリンが盗まれる事件

使用曲は、こちらでまとめています

クラシック曲だけをまとめた作品集がある

驚くことに、『相棒』には劇中で使用されたクラシック曲を集めた公式アルバムまであります

相棒では公式から、「相棒 Classical Collection 杉下右京 愛好クラシック作品集」と題した、ほぼクラシック曲だけの3つのアルバムが展開されています。

1作目2作目3作目
画像
相棒 Classical Collection

相棒 Classical Collection DELUXE

相棒 Classical Collection II
対象話相棒season1~6相棒season1~6相棒season7~12
収録曲数全19曲
(2曲は相棒OPテーマ)
全36曲
(1作目の曲はほぼ収録)
全12曲
商品ページ Amazon 楽天
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収録曲は、商品ページに掲載されています。

杉下右京が英雄ポロネーズを演奏している『殺しのピアノ』(Season3)のシーンがジャケットになっています

作中ではここに収録されていない曲もたくさん使われていますが、この作品集ではかなり印象的に使われた曲が集められています。もちろん英雄ポロネーズも収録されています。

1作目2作目3作目
画像
相棒 Classical Collection

相棒 Classical Collection DELUXE

相棒 Classical Collection II
主な曲歓喜の歌、威風堂々、アダージョなどの基礎を網羅1作目+各話で印象的な曲が追加元旦SP『ピエロ』の歌劇「道化師」、『アリス』のノクターン遺作など

通常のサウンドトラックとは別に出してるんだよ

クラシックへのこだわりがすごいよね

かなりの熱量で「杉下右京 ✕ クラシック」の世界観を大切にしていることが伝わってきます。

3作目の『相棒 Classical Collection II』は、Amazon Musicなどサブスクでも配信されています!

『Amazon Music Unlimited』なら聴きたい曲を選んでフルで聴けます。

しかも無料体験もあり、体験中に解約しても問題ありません。

1億曲以上!クラシックも聴き放題!

135話以上のエピソードでクラシック曲が使用されている

相棒には400を超えるエピソードがありますが、当サイトが調べた結果、少なくとも135以上のエピソードでクラシック曲の使用を確認できています。

『相棒 Classical Collection』に収録しきれていない曲もたくさんあります!

こちらの記事で、使用曲をエピソードと使用場面ごとにまとめています。

数年前から少しずつ作ってきました!

主人公・杉下右京がクラシック愛好者である

相棒では主人公である杉下右京が、作品の中で「クラシック愛好者」として生きています。

職場にレコードを持ち込んで聴いている

警視庁の「陸の孤島」と呼ばれる特命係。

生活安全部(今は刑事部薬物銃器対策課)の奥の小さな部屋に追いやられた杉下右京は、そこにティーセットや、クラシック曲を聴くためのレコードプレイヤーなどを持ち込んでいます。

一人でヘッドホンで聴き入っているイメージがあるね!

ときどき曲にあわせて指揮していたり…

杉下右京の初めての活躍もクラシック曲

杉下右京の初めての活躍もまた、クラシックに絡むものです。

通常の刑事ドラマなら、主人公の初めての見せ場には、犯人の追跡や鋭い推理シーンが描かれそうなもの。

しかし杉下右京の初めての見せ場は、ベートーヴェンの「第九」を携帯電話から大音量で流し、犯人に聴かせて攻撃するという、なかなか変わった活躍でした。

この爆音クラシック攻撃によって、犯人の人質となっていた亀山薫を窮地から救っています。

試聴はこちらから

交響曲第9番第4楽章

平成のガラケーが怖すぎる…

(注)平成のガラケーの音量は安全です

ピアノ演奏もできる

頻繁に出てくる設定ではありませんが、杉下右京はピアノ演奏の腕前もかなりのもの。

相棒Season3「殺しのピアノ」ではショパンの英雄ポロネーズを演奏したり、事件捜査のため、特定の鍵盤を使ったジャズ風の曲を即興で演奏したりと、演奏技術に長けています。

両方とも、水谷豊さんが本当に弾いているらしい!

さすがに英雄ポロネーズの音源はプロのものになっているけれど(それでも音と指の動きがぴったり合っている)、ジャズ風の曲は水谷豊さんの演奏らしいよ!

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相棒世界の住人たちもクラシックが好き

相棒の世界でクラシック好きなのは杉下右京だけではありません。

飲食店のBGMとして使われていたり、犯人など事件の関係者たちもクラシックを聴いています。

劇伴として流すだけじゃなく、登場人物が作品の中で聴いているんだね

登場人物がクラシックを聴いている印象的な回

・season3第9話「潜入捜査」

 →ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー 前奏曲」

・season4第1話「閣下の城」

 →シューベルト「アヴェ・マリア」

・season10第18話「守るべきもの」

 →バッハ「管弦楽組曲第3番(BWV1068)アリア」

・season22第19話「トレードオフ」

 →チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」

など

テレビドラマ相棒の全シーズンはTELASAの見放題プランやAmazonプライムビデオのサービス「TELASA for Prime Video」にて有料配信されています。

「TELASA for Prime Video」なら無料体験が利用できる場合もあります。

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クラシックが盛り上げる『相棒』

『相棒』では、クラシックは単なるBGMとして使われているだけではありません。

事件のモチーフになったり、杉下右京がレコードを聴いたりピアノを演奏したり、登場人物たちが作中でクラシックを楽しんでいたりと、作品世界のさまざまなところにクラシックが登場します。

さらに、公式からクラシック作品集まで発売され、当サイトで確認できただけでも130話を超えるエピソードでクラシック曲が使われています。


ここまでくると、クラシックは単なるBGMというより、『相棒』の世界観をつくっているものの一つと呼べるのではないでしょうか。

『相棒』のクラシックまとめの記事は、もともと自分が何の曲か思い出せないときのために作った趣味のものです。

『相棒』の再放送などを観て同じように「あれ、何て曲だっけ…気になる…」となったときは、ぜひ当サイト「サツドラマ」にお立ち寄りください!