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相棒には多くの警察キャリア官僚が登場します。刑事部長や刑事部参事官を25年以上続けるキャラクターも活躍するなか、異例の早さで出世を遂げてきた人物がいます。社美彌子(やしろみやこ/仲間由紀恵)です。
初登場時の勤務先は内閣情報調査室であり、そこから警視庁の広報課長を経て、season20で内閣情報官に大抜擢されました。最新のseason25では、現実の組織改編と同じく国家情報局長として登場しています。この記事では、社美彌子の役職・階級の変遷と、その転機になった回を紹介します。
社美彌子の役職と階級の早見表
| 時期 | 役職 | 階級 |
|---|---|---|
| S13 初登場 | 内閣情報調査室 総務部門主幹 | 警視 |
| S13〜S20 | 警視庁総務部広報課長 | 警視正 |
| S20〜S24 | 内閣情報官 | ― (代々、警視監クラスのポスト) |
| S25〜 | 国家情報局長 | ― |
内閣情報調査室から警視庁広報課長へ(season13)
東大卒の警察キャリア官僚である社美彌子。
初登場時は、内閣情報調査室に出向中でした。
しかし、対日工作員であるヤロポロクの亡命をきっかけに、日本の情報を売り渡した「国賊」に対する連続殺人事件が発生。
その事件への対応中、思わぬところで社美彌子は「国賊」の一人に重大な秘密を知られてしまいます。
公になれば、出世どころか警察官を続けられるかどうかもわからない大スキャンダルです。
ところが、彼女は無事にこの危機を乗り越え、この回のラストで警視正に昇進し、警察官僚の出世コースである警視庁広報課長に就任します。
そこには、ある人物の犠牲がありました。

いったい何があったのか。
この回は、season13第1話『ファントム・アサシン』になります!
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実はこのファントム・アサシンには、個人的にかなり重要だと思う説明があります。
鑑識の米沢守が、当時の日本の情報機関(内閣情報調査室・公安調査庁・外務省・防衛省)の状況をまとめてくれるシーンです。
短い説明ですが、この整理回を観ていることで、日下部彌彦が登場してからの内閣情報調査室と公安調査庁の微妙な関係(主にseason15・16・20)にかなりついていきやすくなるはずです。

2026年、現実で国家情報局が設置された経緯も『ファントム・アサシン』を観ていたおかげで、私はイメージしやすかったです

さすが米沢さんだね
広報課長、最大の危機(season15)
法務省事務次官・日下部彌彦(榎木孝明)が公安調査庁を動かし、広報課長となった社美彌子の調査を秘密裏に開始します。
調べているのは、彼女の娘のマリアとその父親です。
これこそが社美彌子が抱える重大な秘密であり、再び彼女に危機が迫っていました。
しかし、これもまたある人物の暗躍により公安調査庁の職員が殺害され、彼女はこの難を逃れます(season15第1話「守護神」)。

ちなみに特命係が解決する本編事件とは別です

「人を呪い殺した」と話す若い女性が警視庁に出頭してくる事件だよね
仲間由紀恵さんの再登場もあって、当時「TRICK」っぽいと話題に!
その後、ついに社美彌子の秘密が公になり、警視庁副総監・衣笠藤治らは彼女を直接問い詰めます。
絶望的ともいえる状況ですが、彼女はある秘策でこの局面を切り抜けました。
ここまでの流れは、season15第1話「守護神」と最終話「悪魔の証明」で描かれています。
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ちなみに「守護神」で起きた件の真相は、season16第13・14話「いわんや悪人をや」で完結します
「スパイの情婦」と揶揄される(season16)
season16では、社美彌子がある事件で標的にされ、外国人スパイと通じていたことが新聞で報じられます(第10話「サクラ」)。
そして最終話「容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ」では、ネット上で「ロシアンスパイの情婦」と揶揄され、個人情報をさらされる状況にもなりました。

この悪口キャッチコピーは、社美彌子だけじゃなく警察キャリア官僚+青木年男の6人がネットにさらされた時のものです。
ちなみに甲斐峯秋につけられたのは「ダークナイト・パパ」。
他にも衣笠藤治や青木年男にそれぞれ悪口キャッチコピーがつけられています。

キャリア官僚の悪口はまだわかるとして、青木の情報はどこから……?

これはもう、相棒世界のネット民も『相棒』を見ているとしか思えない(?)
season15では警視庁の追及を逃れ、警察内での地位は何とか守ることができた社美彌子でしたが、世間の評判はこのとおりよくありません。
ですが、この状況を覆すのが社美彌子です。
その結果は、season20で明らかになります。
社美彌子に不運が続く状況は、season16第10話「サクラ」、第13・14話「いわんや悪人をや」、最終話「容疑者六人」で描かれています。
内閣情報官へ(season20~)
内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)と特命係の戦いのなかで、社美彌子は密かに鶴田と取り引きを進め、内閣情報調査室のトップである内閣情報官の内定を得ていました。
内閣情報官といえば、現実では代々警視監クラスの人物が就くポストです。
警視正(警視監の2つ下)で警視庁の広報課長である社美彌子が選ばれることは、まず考えられません。

鶴田翁助による、「こんな無茶な人事を押し通せる俺すごくない?」(権力誇示)のためでもあるんだよね
さて、鶴田翁助といえば、season18最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」に始まった、内閣情報調査室が絡む事件の黒幕です。
season19からIT長者・加西周明(石丸幹二)も登場し、長い戦いが続いていました。
そんな鶴田がついに特命係に敗れます(season20「復活」)。
そのため鶴田の権力で進められた社美彌子の異例の人事も、ここでいったん白紙に……。
ところが、そうはなりませんでした。
社美彌子は、鶴田の敗北にも備え、内閣情報官になるための二重の手を打っていたのです。
とはいえ、season16で社美彌子が世間に与えたイメージを考えると、彼女が情報機関のトップになることなど許されるはずがありません。

「スパイの情婦」とネットで噂されてる人物が情報機関のトップになるなんて、国民にしてみたら不安しかないよね
と思いきや、社美彌子の世間での評判が、いつの間にか大きく変わっていたことも、この回で明かされます。
「情婦」というスキャンダラスな部分の解釈が、上手くすり替わっているのです。

社美彌子はかつて広報課長として、ある政治家の「不倫&銃を乱射」というとんでもないスキャンダルを美談に仕立て上げた実績があるからね(season13第10話「ストレイシープ」)

その経験が生かされたのかもしれないんだね
というか、「不倫&銃を乱射」ってどういう状況なの……
まるで、いつかこの日がくるのがわかっていたかのような入念な準備があったと言わざるをえません。
社美彌子がどのような立ち回りで内閣情報官の地位を得たのかは、season20第1話〜第3話「復活」で描かれています。
国家情報局長へ(season25~)
現実では2026年7月31日、内閣情報調査室が格上げされて国家情報局が発足し、前内閣情報官がそのまま初代局長に就任しました。
相棒もこれに続く形で、season25(2026年10月~)の社美彌子は第1話から国家情報局長に就任しています。
日本の情報機関の頂点に立った彼女は、ここから何を成し遂げるのでしょうか。

最新話は、見逃し配信の期限内ならTVerで観られます
社美彌子の階級・出世を追うなら、この順番がおすすめ
・season13第1話「ファントム・アサシン」
内閣情報調査室→警視庁総務部広報課長へ(警視→警視正)
・season20第1話〜第3話「復活」
広報課長→内閣情報官へ
・season15第1話「守護神」、最終話「悪魔の証明」
・season16第10話「サクラ」、最終話「容疑者六人」
・season18最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」
・season19第1・2話「プレゼンス」
・season19第19・20話「暗殺者への招待」
・season20第1話〜第3話「復活」

長い戦いの決着は、辞職させるとかの中途半端なやつではないよ
リアタイしてるときは本当に待ち遠しかったので、一気見がおすすめです!
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