【相棒season11】第7話「幽霊屋敷」のあらすじと見どころを解説

テレビドラマ「相棒season11」の第7話を解説します。

第7話「幽霊屋敷」の概要

放送日

2012年11月28日

主な出演者

松尾貴史・島津健太郎・青柳文太郎

相棒レギュラー・準レギュラー

伊丹・三浦・芹沢・角田課長・米沢・幸子・内村刑事部長・中園参事官(てるお)

脚本

櫻井武晴

監督

近藤俊明

第7話「幽霊屋敷」のあらすじ

会社員・今井正二(足立りょう太)が無人の屋敷、通称「幽霊屋敷」で行方不明になって3日。

内村刑事部長に命じられ、右京さんとカイト君は屋敷内の捜索を行います。
その屋敷は、かつて行方不明となった子供が2回発見され、その子らはいずれも行方不明中の記憶がないという、不思議な出来事があった場所でした。
屋敷の中は暗く、廃墟のように荒れており、廊下の壁には不気味な仮面、室内には生き物の剥製や瓶詰めが置かれ、あちこちにお札が貼られています。
屋敷内を捜索中、カイト君はふと何かが横切った気配を感じます。
さらに屋外から「カランカラン」という大きな物音がしたため、2人は急いで外を見に行きますが、誰もいません。

すると、庭の地面に穴が堀られたような跡を見つけた右京さん。

地面の柔らかさを確認すると、何かに取り憑かれたかのようにその場所を両手で激しく掘り返し始めます。

カイト君もスコップを持ち、2人で掘り進めたところ、土の中から出てきたのは、白骨化した男性の遺体でした。

引き続き今井正二を捜すため、2人は、かつて幽霊屋敷で発見された小学生・唯香ちゃん(池田莉々依)に話を聞きにいきます。

幽霊屋敷に行った理由は今も思い出せない様子ですが、右京さんが屋敷内にあったお菓子の空き箱について尋ねると「公園の一郎君」(松尾貴史)にもらったと話します。

どうやら右京さんは「公園の一郎君」に心当たりがあるようです。

第7話「幽霊屋敷」の見どころ

オカルト回は右京さんが楽しそう

相棒のオカルト回です。

題材として苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、相棒のオカルト回は、右京さんが楽しそうなので、わりと視聴しやすいと思います。

右京さんは幽霊に会ってみたいという願望を持っており、今回も、人探しより幽霊探しに興味があるようです。

右京さん「ここは開きませんね」カイト「引くんですよ」

屋外から物音が聞こえたため、窓を開けて急いで外に出ようとする2人。

右京さんが窓を開けようとするのですが、手前に引かず押しまくってしまいます。

結局、カイト君がその窓を引いて開けてしまいます。

早く外に行きたくて訳のわからない行動をとっています。

右京さん「あ、やわらかぁい♡」

右京さんが、幽霊屋敷の地面のやわらかさを確認した時に発した言葉です。

テンションが上がり過ぎて、いつものキャラを見失っています。

公園の一郎君こと吉田一郎が再登場

公園の一郎君」とは、公園に住むホームレス・吉田一郎(松尾貴史)のことです。

右京さんとはseason2第13話「神隠し」(2004年1月21日)以来の再会になります。

一郎君が変わってしまった

当時から子どもに好かれ、大人に対しては弁が立ち、亀山君を独特の理論で黙らせる場面もあった一郎君ですが、どちらかといえば明るい変わり者という印象でした。

しかし今回は黒いフードをかぶり、話す内容はますます卑屈になって暗い印象に。

当時は、古本の転売をして生計を立てていましたが、一郎君が言うには「時代が変わった」とのこと。

右京さんと再会した場所は、炊き出しボランティアの会場であり、一郎君はそこに並んで食事を受け取っています。

箸は持参しており、自分でできることは人に頼らないという変わらないところも描かれていますが、「最低限の援助は受けるよ、悪い?」と右京さんに突っかかります。

第7話「幽霊屋敷」は謎解きがメイン

第7話「幽霊屋敷」では、複数の謎がそれぞれ絡み合っており、45分完結とは思えない謎解きストーリーになっています。

白骨化した遺体は誰なのか

メインストーリーは、幽霊屋敷の庭から発見された白骨の遺体は一体誰なのかということです。

右京さんたちが探している今井正二が幽霊屋敷で消えたのは3日前であるため、明らかに別の人になります。

「幽霊屋敷」のソースが謎

今井正二が行方不明になった場所は、周辺住民の間で「幽霊屋敷」と呼ばれています。

右京さんは、この噂のソースが気になります。

右京さんによれば、通常「人が消えた」という場合、「神隠し」や「人食い屋敷」と呼ばれるべきであるそうで、それがなぜ幽霊屋敷と呼ばれるようになったのか疑問が残るようです。

屋敷の所有者の妻が自死したことにより幽霊屋敷と呼ばれるようになったような事と話す者もいたのですが、所有者の娘に確認するとそれはまったくのデタラメでした。

ここで右京さんは、これらさまざまな事象よりも「幽霊屋敷」という噂が先に立っていることに気が付きます。

そしてカイト君は、右京さんがいつのまにか行方不明者の捜索よりも、幽霊屋敷に興味津々であることに気が付きます。

記憶のない子どもたちの謎

幽霊屋敷で見つかった子どもは2人います。

1人は1年前に発見された唯香ちゃん、もう1人は2年前に発見された啓くんです。

2人とも、なぜその場所にいたのか、当時の記憶がないと話しています。

一郎君と唯香ちゃんの話が食い違う

唯香ちゃんは、幽霊屋敷にあったお菓子の箱について「一郎君からもらった」と答えます。

ところが、右京さんが一郎君に唯香ちゃんの写真を見せたところ、一郎君は「誰?知らない子だね」と言います。

お菓子をあげていないかと右京さんが尋ねると「そんな金銭的な余裕があるように見えるかい」と逆に問い返され、唯香ちゃんと一郎君の話が食い違ってしまいます。