【相棒season1】記念すべき第1話のストーリーや登場人物を解説

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テレビドラマ「相棒」がドラマシリーズ化したのは20年以上も前のこと。season1第1話のタイトルは「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!?犯罪の影に女あり…」です今回はその記念すべき回を振り返ります。

スキャンダル系記事のタイトルみたいだな…

第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!?犯罪の影に女あり…」の概要

放送日・時間

2002年10月9日(91分)

主な出演者

純名りさ、矢沢健一、中村育二、浜田晃、泉谷しげる、山中たかシ、志水正義、久保田龍吉

相棒のレギュラー

杉下右京、亀山薫、奥寺美和子、宮部たまき、伊丹憲一、三浦信輔、角田六郎、米沢守、内村完爾、中園照生、小野田公顕

脚本

輿水泰弘

監督

和泉聖治

第1話のあらすじ

体にダイナマイトを巻き付けた田端甲子男(たばたきねお/泉谷しげる)が警視庁に侵入。亀山薫を人質にし、警視総監(けいしそうかん)室に籠城した。杉下右京により事件は収束したものの、亀山は刑事部長に叱責されて面白くない。

翌日、デパートでタバコを吸いながら仕事をさぼっていた亀山は、慌てた様子の男がトイレに置いて行ったカバンを拾う。

男の名は三木英輔(矢沢健一)。忘れ物だと考えた亀山は、カバンの中身から判明した三木の勤務先である「帝陽物産」の秘書室を訪ね、彼の部下である岩崎麗子(純名りさ)にカバンを届けた。これが事件の始まりとなることも知らず、この時の亀山は、三木がトイレに慌てて入った様子を思い出し、岩崎の前で笑いを堪えていた。

しかし翌朝、三木英輔は川で溺死体となり発見される。

事故と考えるには不自然な点があったため、杉下と亀山は再び岩崎を訪ね、カバンを調べ直した。すると中から隠された三木の手帳が見つかる。

三木について岩崎に尋ねたところ、岩崎と三木が一年前まで不倫関係にあったことや、半年前に社内で社長交代のクーデターが起こり、前社長の秘書だった三木が出世の道から外れていたことが判明する。

捜査を進めるなかで、特命係は三木がなぜデパートで慌てていたのか、その真相にたどり着く。

亡くなる直前、三木は現社長である平沼(浜田晃)と現職の国会議員の贈収賄の証拠を会社から持ち出しており、それをネタに前社長の復権を目論んでいた。しかし、それを現社長に知られたため、会社に追われていたのだ。

これにより殺人の容疑者として、三木を殺害する動機のある現社長が浮上する。ところがその直後、帝陽物産の社員・篠塚敬一(中村育二)が警視庁に出頭し、三木の殺害を自供した。

篠塚を身代わり出頭させたのは社長と思われた。しかし、杉下右京は元妻・宮部たまきの言葉からヒントを得て、ある可能性に気がつく。

三木が殺害された理由は、本当に大手企業の社内クーデターを巡るトラブルなのか。

「犯罪の影に女あり」とサブタイトルで壮大にネタバレしている本作が、記念すべき連続ドラマの第1話となる。

第1話の見どころ

引き続き、特命係の亀山

2000年6月から不定期で放送された、「相棒」「相棒2」「相棒3」。今は「相棒pre season」と呼ばれる3作品に始まった相棒シリーズが、2002年10月についに連続テレビドラマ化しました。本作はその記念すべき第1話となります。

主人公は、引き続き特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。

別名「警視庁の陸の孤島」「人材の墓場」と呼ばれる特命係では、冷徹な杉下右京の下で働くことに耐えられず6人の警察官が退職しています。

7人目として「相棒(pre season1)」にて特命係にやってきた亀山は、持ち前の楽観的思考や直情型の素直な性格により、杉下右京の信頼を得ていきます。

seasonを重ねるごとにオジサン2人が仲良くなっていくのが面白いんだよ…

相棒のイツメンも続投

「相棒pre season」から引き続き、以下の人物も登場しています。

捜査一課

 伊丹憲一(川原和久)、三浦信輔(大谷亮介)

組織犯罪対策課

 角田六郎(山西惇)、(当時は無名)大木長十郎(志水正義)&小松真琴(久保田龍吉)

・鑑識課

 米沢守(六角精児)

・刑事部幹部

 内村完爾(片桐竜次)、中園照生(小野了)

・杉下右京の元妻

 宮部たまき(益戸育江(当時は高樹沙耶))

・亀山薫の未来の嫁

 奥寺美和子(鈴木砂羽)

・警察庁長官官房

 小野田公顕(岸部一徳)

四半世紀が経過してるのに、今も続投しているキャストが半分くらいいるね

役者さんの演技も当時から変わってないのがいいよな

一番変わったのは、性格がまるくなった杉下右京かも

ラムネこと大河内監察官や、後の捜一トリオの一員となる芹沢はseason2から登場します。

田端甲子男の初登場回

田端甲子男(たばたきねお/泉谷しげる)は、記念すべき第1話で警視庁に籠城した犯人です。

点火したライターを右手に持ち、左手にはダイナマイトの導火線を握った状態で警視庁に侵入し、亀山薫に自ら手錠を掛けさせて人質にとり、警視総監への面会を要求します。

警視総監は不在だと職員が告げるも田端の勢いは止まらず、亀山を人質にしたまま無人の総監室に立て籠もります。

ちなみに東京大学法学部卒であり、杉下右京と同じ最終学歴を持つ人物でもあります。

田端の主張がいちいち面白いので、ぜひ見てほしいです

田端が籠城した理由

田端が凶行に及んだ理由を一言であらわすなら、「最近の警察はたるんでいる」。
取材を申し込んだ奥寺美和子(鈴木砂羽)を相手に、「(警察には)国事警察の役割を果たす、国家体制の安泰を図る公安警備の執行部隊が置かれている(=そうした特別な力の保持を許された機関)。だからこそ、もっと襟をただしてほしい」と主張します。

同じ趣旨の手紙を警視総監に書いて面会を求めたようですが、相手にされず、ついに警視庁に乗り込んだのでした。

現実世界でも、この頃、警察の不祥事が立て続けに起こり、ついに警察は2000年に警察改革要項を策定し、組織の自浄機能の強化などを改革の柱に盛り込みました。当時、国民の警察に対する不信感はそれほど高かったのです。

杉下右京からの思わぬプレゼント

帝陽物産の現社長と衆議院議員の贈収賄に関するデータを、杉下右京は自らの手柄とせず、警察庁長官官房室室長・小野田公顕に譲ります。
その交換条件として杉下は小野田に、田端が警視総監に宛てた手紙の返事を、警察組織のトップである警察庁長官に書くよう取り計らってもらいました。

ラストシーンで、杉下右京は長官直筆の手紙を田端に読んで聞かせます。田端はただただ恐縮していました。

season2第1話「私刑」で再登場

拘置所内で浅倉禄郎(生瀬勝久)が亡くなった事件で、再び田端甲子雄が登場し、特命係に重大な証言を行います。

三人の「東大出身者」

作中ではあまり強調されていないけれど、東京大学法学部出身の3人の人生が描かれているんだよね

・田端甲子雄…東大卒→思想と行動力が強すぎてテロリストに→収監
・三木英輔…東大卒→大手企業→出世争いに敗れ社内テロリストに→殺害される
・杉下右京…東大卒→警察官僚→ある事件での作戦失敗の責任をとり左遷→組織にとって制御不能な存在となる

頭がいい人を決して怒らせてはいけない…

ヘリに乗るSIT隊員が芹沢慶二

警視総監室を狙撃するため、総監室に向かって警視庁のヘリコプターが上昇していきます。このとき、ヘリのドア部分から足を出して座っているSITのスナイパー風の隊員は、どう見てもseason2から捜一トリオに加わる芹沢慶二(山中崇史)です。

この時は無名の警察官役で登場していますが、隊長らしき人物に狙撃の可否を問われ、「不可能ではありませんが特命のバカ(亀山)が邪魔です」などのセリフもあります。
エンドロールでも山中崇史さん(当時:山中たかシ)の名前があるので間違いないでしょう。

本編のストーリーはやや複雑

本作の事件は、田端の立てこもりとは無関係の別の事件として始まります。
亡くなったのは、帝陽物産の秘書課秘書室室長の三木英輔(矢沢健一)。

偶然にも田端甲子雄の同級生として東京大学を卒業後、大手企業に入社して順調に出世している、誰もがうらやむような男性です。
その部下である岩崎麗子(純名りさ)の話によれば、三木は半年前まで社長秘書を務めていたものの、その社長が取締役会で解任され平の取締役になり、三木もまた社長秘書の地位を失いました。
そして、平沼が新社長に就任したことにより、平沼の秘書である岩崎が社長秘書に就いています。
秘書室の役職は三木が上であるものの、社内クーデターによりこのようなねじれが起こっているのです。

しかし、野心家の三木は、どこからか現社長の贈収賄の証拠をつかみ、前社長の復権をねらっていました

三木が亡くなったのはそんな矢先のことです。
三木と同期入社である篠塚(中村育二)は、三木が亡くなる前夜に三木と居酒屋で飲んでおり、その時に、贈収賄の証拠をつかんだことや、それが社長にバレて追われていることを聞かされます。
その翌朝、三木が遺体となって発見されたため、篠塚は社長が三木を殺害したと考え、岩崎を通じて社長に「窓際部署からの異動」を条件に身代わり出頭をしたのでした。

防犯カメラ捜査やデジタル機器の捜査がない当時は、人の証言のつなぎ合わせになるため、どうしてもストーリーが複雑になるんだろうね

細部までちゃんと作り込まれてるよな

真犯人は・・・

この事件の真犯人は・・・

なんと岩崎麗子でした。

知ってた(タイトルで)

不倫の末、三木との子どもを堕胎させられた岩崎による計画的犯行でした。

岩崎は、平沼社長の汚職の証拠を三木に渡します。

その一方で、社長には三木が汚職の証拠を手に入れ動き回っていると伝え、三木に追手がかかるよう仕向けます。

そして三木が助けを求めてきたところで、彼を酔わせて川に突き落としたのです。

身代わり出頭した篠塚については、平沼社長との交渉を取り次ぐふりをし、篠塚に罪をなすりつけるため、平沼社長の言葉として出頭させたのでした。

「秘書が勝手にやりました」で本当にやっているバージョンだな

この話は、民間企業の秘書だけど

ちなみに議員の秘書が本当に勝手にやっているストーリーもありましたね…

season2第11話だよな

これだけシリーズが長いと、似た事件もでてくるだろ!

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平成ドラマならではの緩いコンプラ

作品の放送は2002年(平成14年)です。

現代とは異なる価値観が見られるのも、長期人気シリーズの良い点といえるでしょう。

「今のドラマでは無理そう」と思ったシーンを集めてみました。

分煙なしでタバコ

建物内のあちこちに灰皿があり、みんな普通にタバコを吸っています。

当時は分煙の概念がないため、狭い室内でも普通に灰皿があります。

現在は、分煙どころか建物内で喫煙できるスペースがほとんどない状態ですね・・・

今では屋外の喫煙スペースか密室の喫煙室でしか見かけない巨大な灰皿が、老若男女が往来するデパートの階段の踊り場に設置されています。

そして亀山は灰皿の隣の床に座って喫煙しています

浮浪者かな?

ちなみに、この頃は杉下右京もタバコを吸っています。

むき出しの銃コレクション

帝陽物産の社長・平沼の社長室では、壁や机上に猟銃や短銃がむき出しで飾られています。

社長のコレクションのようですが、どうやら実弾も部屋にあるようで、平沼はそれを使用して自ら命を絶ちました。

現在は、壁に固定されたガンロッカーで保管しないといけません

いや、当時もそうじゃない・・・?

陰で「女(おんな)」呼び

女性のことを「女(おんな)」と呼ぶのも、明確な意図がなければ聞かなくなった言い方ですね。

たとえば、岩崎秘書のことを、作中では本人のいないところで「ああいう女は苦手」と言ったり、「女秘書(おんなひしょ)」と呼んだりしています。

現在も変じゃないけど、ちょっぴり悪意のある場面とか、あえてインパクトを与えるために使われるイメージがあるよね

気にしなくていいんじゃないかな

特にテレ朝は「◯◯の女」シリーズがあるから、固有名詞みたいなもんだよ

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